母の思い出話を書きたくなった。母のエピソードは時に『型破り』という言葉では片付けられないものがある。
これは、その中でも破格の恐怖体験。
確か小6か中1年の記憶。
家に帰ったら母親がお膳(家は真夏以外はコタツが常にセッティングされていて、それを『お膳』と呼んでいた)の脇で行き倒れのような恰好で寝ていた。
そんなことはよくあることで別段驚くことではないが、心優しい少女のりママは「おかあさん、こんなとこで寝たら風邪ひくよ」と起こした。
すると母は目をあけてこう言った「カレーの支度をするからお鍋と包丁を持ってきて。」
いつもカレーを作るお鍋は決まっている。言われたとうりに持って行った。
「何を切るの?」
すると母はこう言った
「足を出しなさい。」



「足を出しなさい。それで太もものところのお肉を切って入れなさい。」
◎◎;
「お…おかあさん、何言ってるの!?ちょっと、寝ぼけないでよ!?」
「寝ぼけてなんかいないわよ!早くしなさい!」
困って困って困っていたら…寝た。
次に起きた時にはいつもの母だった。さっぱりした顔でカレーを作っていた。
あまりの怖さにツッコミを入れることも問い正すことも出来なかった。
MAX寝ぼけたらしい…と思う。というか信じたい。
私の太ももの安全がおびやかされたのは幸い、後にも先にもそれきりだったのは言うまでもない。
これは、その中でも破格の恐怖体験。
確か小6か中1年の記憶。
家に帰ったら母親がお膳(家は真夏以外はコタツが常にセッティングされていて、それを『お膳』と呼んでいた)の脇で行き倒れのような恰好で寝ていた。
そんなことはよくあることで別段驚くことではないが、心優しい少女のりママは「おかあさん、こんなとこで寝たら風邪ひくよ」と起こした。
すると母は目をあけてこう言った「カレーの支度をするからお鍋と包丁を持ってきて。」
いつもカレーを作るお鍋は決まっている。言われたとうりに持って行った。
「何を切るの?」
すると母はこう言った
「足を出しなさい。」



「足を出しなさい。それで太もものところのお肉を切って入れなさい。」
◎◎;
「お…おかあさん、何言ってるの!?ちょっと、寝ぼけないでよ!?」
「寝ぼけてなんかいないわよ!早くしなさい!」
困って困って困っていたら…寝た。
次に起きた時にはいつもの母だった。さっぱりした顔でカレーを作っていた。
あまりの怖さにツッコミを入れることも問い正すことも出来なかった。
MAX寝ぼけたらしい…と思う。というか信じたい。
私の太ももの安全がおびやかされたのは幸い、後にも先にもそれきりだったのは言うまでもない。