先日、元キャンディーズの田中好子さんが逝去されましたね。
『最後の肉声』
夫と聴きました。
何故か、結衣と重なってしまって仕方ありませんでした。
五十有余年を生きた田中好子さんと、一年半を生きた結衣とは辿った人生は全然違うし病気も違うし田中好子さんは私よりもずっと年上の、しかも女優さんで結衣と重ねる由も無い話なのですが…。










恐らく酸素の助けを借りているであろう、弱々しい声…。
「…そろそろ…息が苦しくなってきました…」
「(女優さんのお仕事)もっと やりたかったなぁ。もっと…もやりたかったなぁ…」
「(ランちゃん、ミキちゃん)私はお二人に出会えて本当に幸せでした。お二人の事がとても大好きでした…ありがとう」
※憶えている限りで書かせて頂いています。ニュアンスは大きく違ってないと思うのですが…
その言葉ひとつひとつを、きっと結衣が話せたらこんな風に言ったかな?言っただろうなぁ、と思いながら聴いていました。
「なんか、結衣に言われてるみたいで泣けてきた。」と夫に言ったら「俺も…」と。
『大切な人達と出会えたことは本当に幸せだった。大好きだよ』という田中好子さんのメッセージはもしかしたら私が結衣から一番聞きたかった言葉だったのかもしれません。
田中さんの言葉に、都合よく結衣を重ねてしまったのだけど、いくぶん救われた…そんな風に思いました。
ご冥福をお祈りします。