『なんだか結衣を産んで結衣のいろんな障害をつきつけられてすごい色々な事を考えるようになりました。例えば、私は何で**さん(※要領が今ひとつで職場になじめなかった同僚です)を非難出来たんだろう?とか私は〇〇君や△△君のお母さん(※この知人とは介護の現場でかつて共に働いていて、障害をもつお子さんとそのお母さんと接する事が多かったのです)の様に愛を注げるのかなとか。正直、「誰が何と言おうとあんたが産むと決めたんじゃん」というだけの義務感にからめとられたり、3時間かけて注入した挙句に吐かれ「もう 知るか
」と投げ出したくなる時もあったりします。でも、なんだか、結衣はとっても生きようとしていて「あたし、一生懸命生きてるじゃん、なにがいけない?」と問われているようでなんだかぐずぐず考える事が申し訳なくなってくる。でもってそんなこんなをぐるぐる考えちゃうんですよね。』
