こんにちは

 

小林由依さんの卒業コンサートとっても素敵でしたね

全ての方法で応募したんですけど、見事に全落ち、

配信で見させていただきました。

今考えたら、テストやばすぎてライブ会場行ってたら落単でしたね

これも運命でしょう

2016年に好きになって、私は小6から大学一年生になっていました

私の青春全部捧げてました。

8年半、本当にお疲れ様です。

感謝を直接伝えることは難しいので心の中で1000回言いますね

 

長くなってしまい、申し訳ありません

さびの続きです。

 

 

「渡邉さん、手離してっ、」

 

「先生、早く私のこと下の名前で呼んでください」

 

 

今の状況誰かに見られたら終わりだな

私は先生の両手首をぐっと握り壁に追い込んでいる

他人から見たら、私が強姦してるみたい

 

先ほどとは立場が全く逆転してしまっている

 

でももう先生への気持ち伝えちゃったから怖いものなんてない

 

「先生、早く呼んでください」

 

「り、りさっ、、」

 

「はい、私理佐です。やっと呼んでくれましたね。先生のことがどうしようもなく好きな理佐です」

 

先生の手首を離して椅子に座り直す

 

「先生、早く私のおでこ冷やして下さい。先生のせいで痛いんですからね?」

 

「ご、ごめん、、

冷たいからね、?」

 

ぴと

 

「冷たぁっ!」

 

「冷たいって言ったじゃん、、」

 

「いや、想像以上に冷たくて、笑」

 

「渡邉さんって、大きい声出すんだね、」

 

「はい、心許した人には」

 

「そ、そーゆーのいいから、」

 

「あれ?先生顔赤くありません?笑

もしかして、照れちゃいました?笑」

 

「そ、そんなわけないでしょ、!

大人を揶揄わないのっ、!

あと手!手離して!?」

 

今、私のおでこに保冷剤を当ててくれている先生の手に、私が手を重ねているこの状況が先生は気に食わないらしい

 

「だってこうしないと保冷剤落ちちゃうし」

 

「落ちません!早く手離しなさい!

てか、自分で保冷剤持ちなさい!」

 

「無理で〜す

先生におでこいじめられたんで自分じゃもてませ〜ん」

 

「もうっ!」

 

 

沈黙が訪れた

私は上目遣いで先生を見る

綺麗な顔…

 

 

「そ、そんなにみないでよ、、」

 

「先生なんで照れてるんですか?私ただの先生のことが好きな生徒ですよ?」

 

「好きとかいらないからっ!

私結婚してるし…」

 

そう小さな声で先生はいった

 

「私先生が結婚してるとか気にしてません。ただ、先生に誤解されたくなかったんです。あと、先生の悲しい顔を見るのは辛いので」

 

「そんな顔してないしっ、」

 

「涙目でしたよ?笑」

 

「あ、あれは違うもんっ!」

 

「もんって、笑

どこまで可愛いんですか、

でも安心して下さい。

先生を旦那さんから奪ったりしません。

ただ好きなんです先生が。

この想いは叶わない、ちゃんとわかってます。

保冷剤ありがとうございました。

私もう帰ります、さようなら。」

 

先生の顔を見ずに、保健室を出た

もう戻れない、

停学処分になってもおかしくないことをした

下手したら退学だ、

 

あ〜、まなかにもう会えなくなるのは辛いけど、仕方ないか〜

 

 

 

 

「渡邉さん、ちょっと準備室ついてきて下さい」

 

「え、あ、はい…」

 

 

翌日、朝のHRが終わったあと、先生に声をかけられた

 

「先生、私って…」

 

「その話は準備室でするから、今は黙ってついてきて」

 

言葉に棘を感じる…

これは、あかんやつだ…

 

 

 

「失礼します…」

 

「はい、そこ座って」

 

「先生、私って退学ですか…?」

 

「えっ、なんか悪いことしたの?」

 

「い、いや、昨日のこと…」

 

「ああ、昨日のことは気にしないで。

昨日の夜考えてみたんだけど、私に想いを伝えるって、すごい覚悟がいることだったでしょう?同性同士だし、なんなら私教師だし、笑

でも、渡邉さんは伝えてくれた。

昨日はちょっとびっくりしちゃったけど、嬉しかったよ。

ありがとね。」

 

「え、私のこと気持ち悪くないんですか…?」

 

「なんで?」

 

「だ、だって私同性愛者なんですよ、?」

 

「だから何?」

 

「…」

 

私は何も言えなかった、

今まで自分が同性愛者で、自分のことを否定して生きてきた

 

初めて打ち明けた想い

拒否されることが当たり前って考えてた

勝手に自分の中でこの恋はダメって線を引いていた

 

最初から否定して怖がって

バカなんだ私…

 

「でも、渡邉さんの想いには応えられない。

私には結婚した人がいるから」

 

「わかってます…

ごめんなさい…」

 

「謝ることじゃないから頭あげて?

渡邉さんの気持ちには応えられないけど、これからはちゃんと先生やらせて?」

 

「私の方こそ、お願いします…」

 

「それで、本題ね。

一昨日やった古文の小テスト覚えてる?」

 

「あ、はい。ぜんぜんできませんでした…」

 

「うん、うちのクラス、てか学年で唯一の赤点なんだけど、」

 

「エッ!?」

 

「いや、こっちがえだよ!

いっつも授業聞いてないから自信あるのかと思ってたのに!」

 

「すいません…

昨日実は古文全くわかんないから先生のとこ行ったんです…」

 

「そうだったの、笑

この小テスト成績には関係ないから良かったけど、あったらもう留年だったんだよ!」

 

「そ、そんな…」

 

「こっちのセリフです!笑

それで、今日から渡邉さんには古文の特別講座を開きます!」

 

「なんですかそれ…」

 

「一対一で私が渡邉さんに古文を1から教えます!」

 

「えぇ…」

 

「弱音は言わない!

こんな点数とった渡邉さんがいけません!」

 

「いや、私昨日先生に告白されて今振られたんですけど…」

 

「それはそれ!

今は来週の中間試験!

放課後ここに荷物持ってきてね!」

 

「えぇ…」

 

キーンコーンカーンコーン

 

「予鈴だね

ほら教室戻って数学!」

 

 

有無を言わせず追い出された私…

 

好きな人と2人っきりって…

拷問じゃん…

 

 

「ハァ…」

 

 

1人で歩く廊下に私のため息がやたらと響いた

 

 

 

 

 

「理佐〜帰ろ!」

 

「まなかごめん…

今日から放課後毎日小林先生に呼び出されてるの…」

 

「理佐なんかしたの!」

 

「ちょっ!

声おっきい!」

 

「ごめんごめん笑

で、なんで?」

 

「古文の小テストで私だけ赤点だったから…」

 

「そっか笑

理佐苦手だもんね!ま、ガンバ!」

 

「他人事…」

 

「理佐元気出して!頑張ろうよ!またね〜」

 

 

はぁ…

 

 

 

コンコン

 

「失礼します…」

 

「やっときた〜

もうHR終わってから30分経つんですけど〜」

 

「すいません…」

 

「冗談だよ笑

そんなしょんぼりしないの笑」

 

「あ、はい…」

 

「こっち座ってほら」

 

「失礼します…」

 

「昨日はあんだけ積極的だったのに今日は大人しいね〜」

 

「き、昨日は先生がっ、、」

 

「あ〜はいはい。やりますよ〜

まずはこのプリントからやってね。

わかんなかったらすぐ呼んで」

 

「はい…」

 

「10分くらいで終わるはずだから〜」

 

「先生…」

 

「何?昨日のことなら受け付けませ〜ん」

 

「いや、もうわかんないです…」

 

「もう!?」

 

「はい…」

 

「ここ、中学生の範囲なんだけど…」

 

「あはは…」

 

「理佐はできる子だと思ったんだけどな〜」

 

「え、今理佐って…」

 

「昨日理佐って呼べって言ったじゃん」

 

「あ、あれは、勢いというかなんというか…」

 

「なに顔赤くしてんのさ笑

ほらやるよ!

ここは〜、、、、」

 

なんなのさ…

大人の余裕っていうやつですか…

私だけ遊ばれてるみたいじゃん…

 

 

「聞いてる!?」

 

先生は顔を覗き込んできた、

もう我慢の限界、!

 

「先生っ!

私昨日先生のこと好きって言いましたよね!そんな私のこと面白がってるんですか!?

そんな簡単に近づかないでくださいっ!

私、先生の近くにいると、辛い…」

 

「やだよ。私は私の職務を全うするだけ。

私と理佐はただの生徒と教師なの。

他の生徒と違う扱いはできない。」

 

 

この人はなんて残酷なんだ…

私だけ苦しんでるこの状況に救いの手を差し伸べてはくれないらしい…

 

「理佐が私のこと好きなのはもうどうしようもできないかもしれない。

でも、理佐が古文で赤点を取ることは避けられる。

なら今は赤点を避けることを優先するべきでしょ?

理佐が苦しいのもわかる。

私が残酷なことを言っていることもわかる。

でも、今だけは割りっ切って私と一緒にがんばろ?

じゃないと、理佐だけ来年も一年生になっちゃうんだよ?」

 

先生の言ってることが正しい、

 

今は、恋心を忘れて勉強しよう…

 

そして、100点満点取って先生をギャフンさせよ…

 

「私頑張ります。

もう先生を困らせません

好きなんて言いません、」

 

「理佐ならできるよ!

頑張ろう!」

 

「はい、」

 

 

 

先生の特別講義のおかげで満点まではとれなかったけど、平均点以上をとる事ができた

 

他の教科もぼちぼちってかんじ

 

 

「理佐!やったじゃん!

平均点超えてるよ!」

 

「はい、先生のおかげです。

ありがとうございました。」

 

「ちょっと冷たくない!?」

 

「そんな事ないです。」

 

「ま、いっか!お疲れ様!」

 

 

先生は笑顔で行ってしまった…

 

その笑顔反則です、

 

でも、先生のおかげで古文が好きになった

 

 

 

 

 

 

 

月日はあっという間だ

 

つい先日、学年末試験の結果が配られた

 

私は古文満点で学年1位

小テストで唯一赤点をとった女からしたら考えられないだろう

 

「理佐!すごいじゃん!」

 

「全部先生のおかげです。

ありがとうございます。」

 

「もう相変わらず冷たいんだから笑」

 

 

先生とはフツウの距離感でいられている

好きな気持ちは膨らんでばかりだけど、割り切れるようになった

 

 

 

 

二年生

新しい桜が待っているのに

私の横にはまなかがいて、教壇には小林先生がいる

 

新しい一年だから気持ち切り替えて

って思ってたのに…

 

まなかと同じクラスにしてくれたことは感謝してるけど

なんで担任の先生が小林先生なの!?

 

 

絶対仕組んでやがる!!

 

二年生って修学旅行とか楽しい行事満載なのに、小林先生意識しちゃって頭まわんなくなっちゃうじゃん!!

 

てかさ!

先生ってすごい思わせぶりなんです!

 

私が男子と話してたら、すごい視線送ってくるし、国語科準備室に質問行ったら、拗ねて話聞いてくれなくなるし…

 

猫みたいな人なんだ

 

私のこと好きじゃないくせに、

旦那いるくせに、

 

独占欲みたいなものを出してくる

 

こまる私を見て楽しんでいるんだ、

 

ひどい人だ本当に…

 

 

まあ、惚れたもん負けだな…

 

 

 

 

 

 

 

卒業式。

 

最後まで残って私達を見送ってくれる先生

すごい泣いてたな、笑

今も目真っ赤だ

 

小林先生は人気だから周りの人が絶えない

 

2人きりで話したいけど、叶いそうにない

もう、帰ろう

 

今日で先生ともお別れ

 

ここに想いは置いていこう

 

捨てることなんてできないから…

 

「まなか〜帰ろ〜」

 

「理佐ごめん!ペーちゃんと帰るの!」

 

ああ、そういえば一昨日くらいに行ってたな…

 

「バイバイ〜!」

 

「バイバイって明日も会うじゃん笑」

 

「うん笑

明日ね!笑

ペーちゃんによろしくね!」

 

「おうよ!笑」

 

今日は1人で帰るか〜

 

校門までの道

 

もう最後だ

踏み締めよう

 

 

 

「理佐!」

 

 

聞き間違えるはずがない

だって私の大好きな人の声だもん…

 

 

「小林先生っ…」

 

「もう少しだからちょっと待って!

ごめんみんなもう帰る時間だよ〜。

私は最後に理佐と大学のこと確認しなきゃだから!」

 

「そっか〜。先生バイバイ!

同窓会開くから絶対参加ね!」

 

「了解!」

 

「さよなら〜」

 

「はい、さよなら〜」

 

 

数人の生徒は帰って行った

 

「理佐、待たせちゃったね」

 

「待ってません」

 

「もう、最後まで冷たいんだから!

誰のおかげで推薦合格したの〜笑」

 

「その件は本当にありがとうございます」

 

先生のおかげで古文の成績がぐんぐん伸びていった

偏差値も国語だけ70を超えていた

 

東京の方に、小論文と国語総合と面接の推薦入試の大学がある

 

先生もそこの大学出身みたいで、親身になって国語を教えていただいた

その大学の傾向とか全部だ

 

春から私は東京に一人暮らし

 

先生も心配してくれているのだろう

 

「理佐ならやっていけるよ!

なんて言ったって私の教え子だもん!」

 

「はい」

 

「理佐が大人になるのか〜」

 

「もう大人です。」

 

「私にとっては子供なの!」

 

「まだ、先生のこと好きです。

私もう先生の生徒じゃないです」

 

最後だから改めて伝える

 

「うん、知ってる。」

 

「先生のことならならなんでもわかります」

 

「うん、」

 

「先生のこと幸せにしたいです」

 

「うん、」

 

「先生が離婚したことも知ってます」

 

「そうだね、理佐しか知らないかも…」

 

「先生が、旦那さんに暴力振るわれてることに気がついたのも私です」

 

 

高三の夏休み

準備室で推薦対策してる時に見えてしまった左腕のアザ

 

半袖だから見えてしまった、

 

「先生、」

 

「ん?」

 

「なんですか、その腕の、あざ…」

 

「っ、!

見えた、?」

 

「それ、暴力の跡ですよね…?」

 

「ち、違うよ〜、笑」

 

「誤魔化さないでください」

 

「この前、転んだ時のかな〜、笑」

 

「私、先生に片想いして3年目ですよ。

好きな人が痛がって苦しんでるとこなんて見てられません

教えてください」

 

「…」

 

「旦那さんですか、?」

 

「ち、違うっ、!」

 

「わかりやす」

 

「あ、、」

 

「先生の幸せは私の幸せなんです。

先生の苦しみも私の苦しみなんですよ、」

 

「理佐…」

 

「頼りないことなんて、百も承知です

でも、話を聞くことくらいならできます」

 

「生徒に弱音なんてはけないよ…」

 

「私の叔母さんが弁護士やってます

叔母さん負けたことなから、私が弁護料出すんで、そんな男と別れてください」

 

「理佐…」

 

 

秋ごろには先生は無事離婚できたみたい

元々、旦那だった男は先生の幼馴染だったらしく、周りが結婚しろとうるさく、旦那だった男もしつこく交際を迫ってきたため、やむを得ず結婚したみたい

先生に愛がないことに腹を立て日常的に暴力を振るっていたらしい

これは全部おばさんから来た話だけど…

 

でも、学校で噂になるのが嫌だからって虫除けの指輪を左手の薬指にはめている

 

このことを知ってるのは先生の中の良い同僚のみぃ先生と校長と私だけみたい

 

特別扱いされているみたいで嬉しかった

先生が独身になったから私にもチャンスあるかもって思った

 

けど、先生が先生である以上、私のことを恋愛対象にしていないこともわかっていた

だから、卒業式まで我慢していた

 

 

「先生の笑顔を私にください」

 

「理佐がね、20歳になっても…」

 

「20歳になったらなんですか、?」

 

「理佐が、20歳になっても、私のこと好きだったら考えてあげる」

 

「絶対好きでいます、

待っててください」

 

「私、もう三十路になっちゃうよ?笑」

 

「いくつの先生も素敵です」

 

「理佐はこれからたくさんの人に出会うよ?

私よりも素敵な人に出会うかもしれないの

だから私のことは忘れて?」

 

「無理です。高校3年間の全部に由依先生がいます」

 

「今、由依って、」

 

「初めて呼びました

先生のこと絶対迎いに行きます」

 

 

桜吹雪で先生の顔が見えない

 

でも、綺麗なことはわかる

 

先生がいくつになっても好きです

 

忘れられるわけないです

 

 

あと2年だ