私は高学年を担任することが多かったので、修学旅行の引率は10数回は経験していると思います。子どもたちがいくら持ってきているのかなんて、調べたいと思ったことはありません。

 

 

どうせ、決められた額よりも多く持ってきているんだろうなと思ってました。だからといって、咎める気にはなりませんでした。何でかなーと考えても、特に理由なんてありません。お金の使い方なんて、教師が指導するものではないと考えていたからかもしれませんが、親が遣っていいと持たせた額なんだから、バレないようにしてくれればいいのです。

 

田舎ですから修学旅行に行くとなると、親戚などからお小遣いをもらう子もいました。すると、お小遣いをくれた家の人にお土産を買ってくるように言われる子もいて、たくさんお菓子を買っていたことが思い出されます。だから、保護者には一緒に住んでいる家族と子ども自身のためにお小遣いを使わせてあげてください、と事前説明会で話したこともありました。

 

西宮市のケースだとお小遣いの額が4,000円とのことですが、私の経験と比べると非常に少ない感があります。私の感覚だと、それじゃ上限を超える子がいるのも仕方ないと思ってしまいます。

 

それにしても、もう修学旅行はやめてもいいと思います。集団行動ができない子も増えていますし、費用面での家庭の負担も増えています。自由が制限される修学旅行よりも、好きなことができる家族旅行などの方が楽しいのではないでしょうか。教員の負担も減らせますし…。