子どもが言うことを聞かないとき | 地球人なりきりスーツ

地球人なりきりスーツ

火星人である、うちの家族の通訳をしながら
地球人なりきりスーツを開発しつつ
小説やエッセイを書いています

 

 

 

未就学のときから思春期まで

子育てはとにかく手がかかる。

 

発達凸凹があれば、さらに手がかかる。

 

幼いときからティーンエイジャーまで

子どもが言うことを聞かない状況はそれぞれ

たくさんあってとにかく大変である。

 

わが家は息子2人、娘2人がそれぞれトラブルを

抱えながら、時には命の危機や引きこもりも

度々あったが、なんとか乗り越えることができて

全員が社会人となり、二人が結婚し子育て中だ。

 

子育て中の問題はさまざまだが

リアルタイムで解決できる方が稀で

ほとんどの場合は、子が成人し、社会人になって

やっと子ども時代のトラブルの本質に近づける。

 

これらのことを踏まえて考えると

子どもが言うことを聞かないときに

解決のカギは、親が変わることだ。

 

だが、子どもが言うことを聞かないと

「危ない」「体に悪い」「将来がまずい」

ということになるので親はますます躍起に

なって子を動かそうとしてバトルになる。

 

親は焦って思わず手が出る、

すると子はますます反発する。

結果として親はヘトヘトになり、あきらめる。

ということの繰り返しが多いと思う。

 

つまり、基本的に子は親の一方的な

働きかけでは変わらない、

という考え方をしたほうが健全でいい。

 

もし仮に、うちの子は親の言うことをすべて聞いて

行動します、という家庭があれば、むしろ危険かも。

 

成人した後にとんでもない暴走をする可能性だってある。

 

 

 

結論として

子が反発したり、無視したりするときは

親が変わるべきだ。

 

考え方を変え、

行動を変え、

言葉かけを変えていかなければ状況は良くならない。

 

子どもを客観的に観察したり、

視点を変えて接したりすると意外な発見があるものだ。

 

 

 

 

わが家の子育て成功例のひとつは「敬語」だ。

 

子どもが言うことを聞かないときにあえて

敬語を使うことを意識して行ってみたのだ。

 

つまり親は社長で子は社員、親子のやりとりは

業務という考え方をしてみたのだ。

 

だから子に何か言いつけることは「発注」だから

子は断る権利がある。

 

なので、社長である親はもっと条件を

良くしたり、言い方や態度を変えたりして

根気よく「交渉」していく。

 

そうすることで親は冷静になれるし、

いい意味でゲーム感覚になれる。

 

子を誘導するという感覚になる。

 

つまりムキにならなくて済む。

 

すると子どもは、自然に行動してくれる

場合が増えていく。

 

だが、さんざん工夫しても

なにをやっても動いてくれないときもある。

 

そのときはタイミングが良くないのだ、きっと。

 

だから最後の手段は「時間」をかけよう。

 

時間は多くのことを解決してくれる。

 

だから問題先延ばしも、

結果は天に委ねるという割り切りや

開き直りも時には必要だ。