発達かわいい | 地球人なりきりスーツ

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火星人である、うちの家族の通訳をしながら
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「発達障がい」という名称は間違いだと思う。

 

これは日本語の辞書から消えるべきだ。

 

強いて良いと認められるのは支援する専門家のみだろう。

 

専門家は機能しないその部分だけをクローズアップして回復あるいは補う訓練を担うのが使命だから、やむを得ない場合がある。

 

でも、それ以外は障がいという言葉が正確でないばかりか間違いだ。

 

例えば、私に機能していない部分があるとする。

 

機能しない部分だけを切り離して障がいと呼ぶと、果たして機能しない部分を受け入れやすいだろうか?

 

機能しない部分も含めて私なのだから、そこだけクローズアップして語るのは本当は変だ。

 

おかしい。

 

間違っている。

 

「障がい」と呼ばれている状態は、ただ単に、できることと、できないことがはっきりしているだけ。

 

ただそれだけのこと。

 

では代わりに何と呼ぶか。

 

「かわいい」はどうだろうか。

 

つまり、第三者から障がいと呼ばれるものは当事者を苦しめているが、ある側面では恩恵もある。

 

たとえば感覚過敏はある特定の音に耐えられないほどの嫌悪感をもたらすが、その反面、心地よい音にはうっとりするほどの高揚感をもたらす。

 

つまり二面性がある。

 

だから発達凸凹の特性は弱点にも利点にもなりうる。

 

すなわち特性はまるごと個性なのだから慈しみ愛するべきなので「かわいい」と表現するにふさわしいのでは。

 

よって、「発達障がい」改め「発達かわいい」と呼ぶことを提案したい。