が、九州は低気圧の接近で生憎のお天気となってしまいました(T_T)
遠征も考えていたのですが、頼みの天気予報も刻一刻と変わり、最後の最後まで迷い続けているうちに、近場でしか動く事が出来ませんでした。
寝る時には、もう金環日食は断念して、部分日食で我慢しよう。と思って寝たものの、夜中に起きてチェックしてみると、その部分日食すらどうかというお天気に。
少し考えて、このままでもどうせ見られないなら、せめて金環日食帯に行って、運を天に任せようという事で、一路高速道路を南下し、山江SAまで走りました。
以前、星の写真を撮った事もあり、視界や屋根があるので、もし雨が降っても対処出来る。という読みもありました。
山江SAに着いたのは、ほぼ日食が始まる頃。
空はところどころ雲の切れ間があるものの、ほぼ一面に雲が広がってました。
取り敢えず、望遠鏡とカメラをセットし、写真を撮れる体制で待機。
iPadの金環日食ソフトで進行状況を表示しながら待っていると、少しずつ周囲に人も増えてきました。
人も増えてきたので、iPadを自分だけでなく、周囲の人にも見えるような場所に置くと、周囲の人も時々見てチェックしてるようでした。
そして、金環日食の時間に...
太陽はそれでも見えず。
私が来た時には、既にカメラと三脚を置いてた方はその時点で諦めたのか、退散...
他の人達はまだ頑張って厚い雲を見上げ続けます。
金環日食の時間も終わりを告げた直後に
それまで何処にいるかも判らなかった太陽が、雲の切れ間から...
周囲から、一斉に歓声が
私も慌てて望遠鏡を太陽に向けてシャッターを切りました。
![金環日食2](https://stat.ameba.jp/user_images/20120522/21/mikunical/a3/37/j/t02200146_0800053011987873610.jpg?caw=800)
![金環日食1](https://stat.ameba.jp/user_images/20120522/21/mikunical/5d/28/j/t02200146_0800053011987873607.jpg?caw=800)
数分間の、顔を見せただけで、やがて太陽は、再び雲の中へ...
そしてベッタリと一面の雲に覆われ、二度と太陽は顔を出してくれる事はありませんでした。
その後は、かろうじて、何枚か写真も撮れたようなので、小さいながら、望遠鏡につけたままのデジカメの液晶モニタに画像を写して、周囲の方々に見せると、あとはカメラの液晶モニタを撮る人や、今日の記念にと、望遠鏡と一緒に写真を撮る人やら。
和気あいあいと居合わせた方々に金環日食と皆既日食の違いの話をしたり、次の月食の話をしたりと、ちょっとした観望会イベントのようになってしまいました。
目的の金環日食こそ見られなかったものの、同じ時を同じ場所で共有した。という一体感なんでしょうか、楽しいひと時でした。
金環日食見たかった...というのはありますが、これはこれでいい経験になったかな、と。
その後は次の人吉ICで降りて、再度乗り直し...帰還しました。
結局、たった数分間の為に、片道4時間の往復となった、金環日食となってしまいました。
このリベンジは...何処かでやりたいですね。