日本の女性を少し思いつくままにあげてみよう
1.大和乙女
まず初めに佐保姫命がいる。これは垂仁天皇御宇である。
また弟橘媛命がいる。これは景行天皇御宇である。
松浦佐用姫もいる。これは飛鳥時代である。
いずれも大和乙女の恋という感じの女性である(岡先生「一葉船」)
2.深い信仰の女性
さて、その後は光明皇后がおられる。聖武天皇の皇后である。また檀林皇后がおられる。嵯峨天皇の皇后である。いずれも仏教を深く深く信仰された方である。またこの時期には當麻寺の中将姫がおられる。
時は平安朝、この時代の女性に心情の美を帯びた人、私の知る限りは一人だけいる。袈裟御前である。これは貞操を守った人である。大和乙女とは少し趣が変わった。
その後鎌倉時代になると、やはり北条時頼を教えた母、松下禅尼がいる。間違えても尼将軍ではないぞよ。(別に尼将軍が嫌いなわけではないが。笑)
3.武家の女性
その後元寇をへて南北朝時代。この時は南朝の忠臣に楠木父子、菊池氏の女性たちがいる。まず楠木正成の奥方、楠木久子。言わずと知れた正行自害を押し留めた方である。また菊池武時の妻がいる。お名前は慈春尼というさうである。その後は信長の妹お市。正室の濃姫。また秀吉の妻高台院ねね。かように武家の女性というべき趣である。
その後江戸幕府になり、大奥なんかで色々あっただろうが、勉強不足で知らない。
幡随院長兵衛の奥さんなんか、非常によかったらしいが詳しく知らない。
やはり元禄は赤穂義士でしょう。有名なのは右衛門七の母、原惣右衛門の母、唯七の母がいる。
その後は幕末に、坂本龍馬の姉、坂本乙女。吉田松陰の恋仲かもしれない人、高須久子。会津若松の西郷頼母の奥方、総自決で有名な西郷千恵子。
そして明治は乃木希典の奥方、乃木静子。昭和は特攻の父、大西瀧治郎の奥方、大西淑恵。
かように武家の女性は連綿と続く。他にもたくさんあるだろう。
これからはまた大和乙女に戻ってゆくのだろう。