マイケルはミケランジェロが大好きだったそうです。
               相当な読書家であるマイケルですが、美術に関する教養はすさまじくて、
                一晩中しゃべり続けてもネタが尽きなかったという話があるほどです。
          マイケルはウォーホール以降の大量消費時代のミケランジェロだったと評されてもいました。
             マイケルはミケランジェロを尊敬し、自分と重ね合わせていたのかもしれません。

              マイケルはミケランジェロのことを「マイケルエンジェル」と呼んでいました。


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                            ミケランジェロ・ブオナローティ
           (Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni, 1475年3月6日 - 1564年2月18日)
                     イタリアルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人。
                   名前はミカエル(Michael)と天使(Angelo)を併せたもの。

                           Wikipediaを読んでビックリしました。
                        本当にマイケルエンジェルだったのです。

            マイケルは自伝“MOONWALK”にてミケランジェロとの初めての関わりを述べています。

       ゲーリーからカルフォルニアに移り住み、一年半もの間ダイアナに面倒見てもらい回想しています。
                        僕の人生の中でもこの頃は重要な時期でした。
                ダイアナは絵画が好きで絵画のよさが分るようになりなさいと勧めてくれたのです。
                      デッサンや、絵を描いていない時は美術館に行きました。
                  彼女から、ミケランジェロやドガといった偉大なる芸術家を紹介されて、
                     その時から僕のアートに対する一生の興味が始まったのです。
                           それはとても新鮮で刺激的でした。
                                             
    ミケランジェロはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロとともにルネサンスの三大巨匠と呼ばれる芸術家。
          代表作の「ダビデ像」や「最後の審判」などは、誰もが一度は目にしたことのある名作です。
                   また、画家と彫刻家として有名なミケランジェロですが、
                   サン・ピエトロ大聖堂などを設計した建築家でもあります。

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                            ダビデの像(1501~1504)
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                            最後の審判(1535~1541)
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                             サン・ピエトロ大聖堂

    マイケルがミケランジェロを「マイケルエンジェル」と言ってまで尊敬していたのが調べるきっかけでした。
                    この二人の「天才」は少なからず共通点があったのです。

                    ミケランジェロは、中世から貴族である家柄に生まれた。
                 それを誇らしく思ってもいたが、実際には貧しい暮らしだったそうです。
                      家門に固執する傲慢な父親の下で育てられた。
                     一方、一家の重荷がミケランジェロの肩にかかり、
                   ミケランジェロの胸の内を理解しない兄弟たちに苦しめられ
                     被害妄想気味の父親にも翻弄されたという事です。
                    そのため、お金にまつわる問題にも苦しんだそうです。
                            (同じだ・・・)

                       ミケランジェロは23才から25才までに
                  ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の「ピエタ」を造りました。
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         この作品の素晴らしさから当時の人々に「天才にして、神ごとき人」とその名を轟かせたのです。




                       マイケルは24才で「スリラー」を作りました。
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               二人は同じ年で後世誰にも破れないであろう金字塔を打ち立てたのです。
                   ですが、二人にとってそれが以降の苦難の始まりだった・・・
        マイケルは「スリラー」以降、「スーパー・スター」となったが故に色々な事が変わってしまいました。
              ミケランジェロも「ピエタ」の成功以降、時の権力者に死ぬまでつきまとわれました。
             二人共天才であるがために苦悩しながらも、数々の傑作を生み出していったのですね。





          1508年ミケランジェロはシスティーナ礼拝堂天井画「天地創造」に取り掛かりました。
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           “神の如き”と云われた画家は、四年半と云う歳月をかけ、これを描き上げました。・・・
                   神は土から人間をつくり賜い、しかし人間は神を裏切る。 
                 縦40メートル、横13メートルの巨大な天井に描かれた聖書の物語。 
                 神、精霊、そして人間・・・、登場人物はおよそ三百名にも登ります。
                中心部には、聖書の『創世記』に基づき『天地創造』、『アダムとイヴ』、
                    そして『ノアの物語』が各三場面ずつ描かれています。 
               その中心部を取り囲むように描かれているのは、十二人の預言者と巫女。

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            ミケランジェロは、四年半の間、この天井画に凄まじいまでの情熱を傾けました。
          しかし、最初、天井画の注文が来た時、ミケランジェロは必死で断わろうとしたのです。
        信じられないことに、この天井画こそ、ミケランジェロが本格的に描いた最初の絵だったのです。
              それまでの天才と云う評価は、偏に彼の彫刻作品に与えられたものでした。
             だからこそ、ミケランジェロは最初にこの天井画の話を必死で辞退したのです。
                  それでも、ミケランジェロは断わることは出来ませんでした。
          何故なら、それを命じた者こそ、ヴァチカンの頂点に立つ教皇、ユリウス二世だったのです。
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      システィーナ礼拝堂の天井の高さは21メートル、実に七階建てのビルに相当する高さだそうです。
              4年半も上を向き描き続けミケランジェロの首は曲がってしまったそうです。

              ユリウス教皇から製作開始の段階で「完成はいつ頃になるのか」と聞かれ
                  疲れで苛立ったミケランジェロは「私が出来たと言った時です」と、
                             言い放ったそうです。

                    マイケルもこのエピソードを意識していたのでしょうか、
           「ミケランジェロみたいに、僕が出来たと言った時がアルバムが出来たということさ」
                             と語っていたそうです。

    二人は数々の事で悩まされ壁にぶつかりながらも、自分が生み出す作品への情熱だけは失わなかった。
                         まさに「神のごとく」だと感じました。







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                              ーマイケルの言葉ー
                        私の真の目的は神の思し召しを実現すること。
                         歌もダンスも自分で選んだわけではない。
                           でもそれが私に与えられた役割。
                           やるには誰よりも上手にやりたい。
                       “My real goal is to fulfill God’s purpose.”


 
          マイケルはフォレスト・ローン墓地にある大霊廟のホリー・テラスと呼ばれる場所に埋葬された。
            大霊廟にはミケランジェロの作品のレプリカやレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐が
                ステンドグラスで飾られていると墓地のホームページに記されている。





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              「ピエタ」のレプリカ・・・聖母に抱かれているマイケルに見えてきます・・・