高田総統からスポナビ読者にメッセージだ!

 前代未聞の“観客ジャッジシステム”が導入される「ハッスル8」(3月18日、両国国技館)。この大会のプロデュースを手がける、高田モンスター軍総統が、スポーツナビの独占取材に応じた。同大会のメーンでは小川直也と川田利明が“キャプテン・ハッスル”争奪戦を行うが、高田総統は
「くだらない内ゲバの延長線上でやるつもりなら、とんでもないことになると予告しておく」
と不気味な警告を発した。また「ハッスル・ハウスvol.5」以降、高田総統の右腕として活躍するインリン様に話題が触れると
「強さと美貌を兼ね備えた、かつ股関節の柔らかいモンスターたちを次々に補強してゆく。世界中に張り巡らせている私のスカウト網には、インリンクラス、もしくはそれ以上の大物が何人もリストアップされている」
と、さらなるアマゾネス軍候補の存在を明かした。さらに「ハッスル8」の翌日に行われる「ハッスル・ハウスvol.6」(3月19日、静岡グランシップ)に関しても
「地元出身のNEWモンスターを登場させる。静岡のプロレスファンの諸君が思わず声に出して叫ばずにはいられないモンスターだ。こちらも楽しみにしておきたまえ『T!!』」と、新戦力の投入を宣言した。そのほか、
「プロレス界を根こそぎぶち壊す」
と宣言し、マット界を席巻している総統の独占インタビューは、今後高田総統自身がリングに上がる可能性という注目の話題から、コスチュームの新調、オーダーメイドのサングラスといった細かいところまで、話題満載だ

■高田総統独占インタビュー

―高田モンスター軍のプロデュース興行「ハッスル8」で、ハッスル軍の小川選手と川田選手が戦うことになりましたが、それを認めた意図は
 その前に、まずはスポナビをご覧の諸君にあいさつをしておこう。株の売買がテレビの中で劇場仕立てで見られる時代だが、礼儀は大切だろう?我こそが高田モンスター軍 総統・高田だ!2月11日に行われた「ハッスル7」。私が寵愛するインリンの記念すべきプロレス・デビューの日に、あの2人は大観衆の前で、みっともない仲間割れをし、晴れの舞台を台無しにした。あれは礼儀をわきまえる男たちのすることとは到底思えない、下品極まりない光景だった。まあ、女性のインリン相手に完敗したチキン君の無様な姿に、引きこもりの川田君が怒るのも無理はない。そこでだ。そんなに、ケンカがしたいのなら気が済むまでやらせてやろうじゃないか。手間が省けるとはこのことで、せいぜい仲間同士で潰し合いをすればいい。私は大好きなワインでもたしなみながら、高見の見物とさせてもらおうじゃないか。どうせなら、ついでにどっちがキャプテンにふさわしいのか観客にジャッジしてもらうがいい。あいつらがハッスル軍のキャプテンというものにどれくらいの価値観を置いているのか、「ハッスル8」で分かるだろう。私がプロデュースする以上、チキン君と川田君には覚悟してもらわなければならない。くだらない内ゲバの延長線上でやるつもりなら、とんでもないことになると予告しておく。
―アン・ジョー司令長官が小川vs川田戦の容認を総統に電話で確認した際「引きこもりのKがまんまと罠に……」と話していましたが、どのような戦略があるのですか。お話し頂ける範囲で構いませんので、教えてください
 それはアン・ジョー司令長官が、調子に乗って勝手に口走っただけのことだ。島田二等兵もそうだが、あの男も少しおっちょこちょいなところがあるからな……。以前から言っているが【例の計画】を含め、ごくごく近い将来、私の考えていることが、諸君の目の前にはっきりと輪郭を現す時が来る。その日が来るのを楽しみにしていたまえ。
―小川選手は「ハッスル8」に“暴走王スタイル”で臨むということですが、それについて総統はどのように思いますか
 まったくもって興味のない話だ。しょっぱい試合に、しょっぱい身体、それにしょっぱいしゃべり……。我が右腕・インリンは、セクシーさには思想と哲学が必要、と言ったが、ファイト・スタイルにも思想と哲学が必要だ。まあ、スタイル云々と言う前に、チキン君自身が自覚しなければならない問題がたくさんあるはずだがな。チキン君がプロレスに対する思想と哲学をストレートに相手と観客の前でぶつければ、……いや、これ以上言うと、グッド・アドバイスとなって敵に塩を送りすぎることになるから、これくらいにしておくよ。まあ、その“暴走王スタイル”とやらで、川田君を潰してくれれば、さっきも言ったとおり手間がひとつ省けるということだ。
―今大会では「観客ジャッジシステム」を導入されるということで、高田総統が仰るように、ファンにとっては親近感を持てるイベントになりそうですが、真の目的は小川選手に精神的なダメージを与えることなのでしょうか
 ダメージ? チキン君は、わざわざこちらから精神的ダメージを与えなくても、彼自身いつも勝手に自爆しているではないか。そうだろう?(ニヤリ)。観客ジャッジシステムは、既存のプロレスのあり方に問いかけをする試み、あるいはプロレスの根本を考え直した画期的な試みだ。つまり、革命だよ。

”静岡出身のモンスター”を投入!
―今大会に新しく投入するモンスターについて教えてください
「ファイヤー!」などと叫んでいる国会議員のオオニタ君だったか……?いや、オオタ君だったか。名前は思い出せないが、ハッスル軍にやたらと暑苦しい男がいたな。次の「ハッスル8」では、そんな暑苦しいやつの体温を根こそぎ奪うNEWモンスター、ザ・サムー、そしてそのセコンドに雪女グレ子を刺客として送り込む。グリーンランドの永久氷土の中から発掘した雪男のDNAを、私がビターンしてあるレスラーに移植したのがサムーだ。サムーは、どこでも雪を自在に降らすことができるというとてつもない能力を持っている。当日は、両国に吹雪が舞うことになるかもしれない。冷え性で悩んでいる女性は、防寒対策をしっかりしておくがよい。そして、翌日に行われる「ハッスル・ハウスvol.6 IN 静岡」にも地元出身のNEWモンスターを登場させる。静岡のプロレスファンの諸君が思わず声に出して叫ばずにはいられないモンスターだ。こちらも楽しみにしておきたまえ。「T!!」
―高田総統には、リングに上がって試合をする気持ちはあるのですか
 仮に私がリングに上がるとしてだ。私が上がれる究極かつ至高の舞台はどこにある? 私の相手になるプロレスラーがこの日本のプロレス界にいるのか? 諸君らがそれに対してハッキリとした答えを持ったときに、この質問をもう一度するがいい。「強さと美貌を兼ね備えた、かつ股関節の柔らかい……」
―インリン様の昇格でモンスター軍に洗脳されたファンは多いと思いますが“第2のインリン様”の候補は
 両国でインリンがプロデュースする「高田アマゾネス軍入団・M字ビターンコンテスト」は、アマゾネス軍の勢力拡大を狙ってのものだ。これからアマゾネス軍は、強さと美貌を兼ね備えた、かつ股関節の柔らかいモンスターたちを次々に補強してゆく。世界中に張り巡らせている私のスカウト網には、インリンクラス、もしくはそれ以上の大物が何人もリストアップされている。スポナビを見ているファンの前でまだこれは言ってなかったな。どうだ、ビビったかたじろいだか?
―ハッスル軍を壊滅させた後のプランは、どのようなものなのでしょうか
 くだらない仲間割れをしているハッスル軍の壊滅は時間の問題だ。その後の私の計画は、先ほども言ったと思うが、ごくごく近い将来、その全貌を諸君の目の前に現すことになる。
―ところで、愛用されているサングラスは、どこで購入されているのですか
 私が身につけているものは、全てオーダーメイドだ。頭の悪い日本人が群がるような既製品にまったく興味がない。サングラスに関しては、太陽光線が苦手なこともあり、レンズの加工には特別に注意を払わせて作っている。
―今後、夏に向けて半袖のコスチュームを着用する予定は
 いいことを教えてやろう。はっきりとしたことはまだ言えないが、今、新たなコスチュームをデザインさせている。下々の諸君がビビッてたじろぐこと間違いなしの斬新なデザインだ。いずれ、下々の諸君にもお披露目することができるだろう。
―ちなみに、高田総統の「好物」は何ですか
 私の屋敷には、世界中から集めた腕利きの料理人たちが大勢いる。誰もが5つ星クラスのレストランで働いていた名のある連中ばかりだ。和食、中華、フレンチ、イタリアン……。ありとあらゆる料理を楽しんでいるが、日本にいる時に好んでよく食べるのは、やはり和食だ。厳選した食材を、その風土に根ざした最善の調理法で食べることが、最高の贅沢なのだ。
―高田総統の趣味も教えてください
 私には、趣味というものはない。しかし趣味を持つということが、少しうらやましいと思うことがある。なぜなら、私が何かに取り組めば、ことごとく完璧にこなしてしまうからだ。
スポナビ読者にメッセージ!
―最後に、スポーツナビをご存知ですか? 見ているファンの方にメッセージがあれば、お願いします
 私はインターネットを1日中セコセコいじっているほど暇ではない。しかし、我がモンスター軍の進撃ぶりを随時、世間に伝えている媒体だとは聞いている。褒めて使わそう。これからもどんどんやりたまえ。スポーツナビをご覧の諸君。今回、私がプロデュースする「ハッスル8」は、これまでの日本で行われてきたプロレスの概念をブチ壊し、革命を起こすイベントだ。そんじょそこらのプロレスイベントなら、スポーツナビを読めばおおよその雰囲気を感じ取ることができるだろう。しかし、今回の「ハッスル8」に限っては不可能だ。当日は、会場に入った瞬間から、国技館を出るまで、ビビッてたじろぎ続けることになるだろう。誰もが体験したことのない、歴史的なイベントになることをここに宣言しておく。後悔しないよう、是非、生で体感したまえ!