ダイヤモンドSのハイアーゲームが、やっと大スランプを脱しつつある。前走の有馬記念は6着でも、最後はシャープに伸びて上がり34秒5。2分30秒4は、従来のレコードと互角だった。不振に陥っていたのは、この世代の昨年のダービーが過酷過ぎた為だろう。2分23秒3の脅威のレコードで勝ったキングカメハメハは、その後1戦だけで引退に追い込まれ、2着ハーツクライも、3着ハイアーゲームも、以降は共に4戦未勝利。(連対も無し)4着キョウワスプレンダは未だ立ち直れず、5着スズカマンボは反動が無く秋に朝日チャレンジCを制したが、6着ダイワメジャー(皐月賞馬)は大不振で休養中だ。キャリアの浅い3歳春に快時計で激走し過ぎると、「その反動は底知れない」定説通りだった。犠牲を払わなければクラシックは勝てない。だから、必ずしも3歳春のGIを目標とはしない陣営もいる位で、特に昨年のダービーは厳しかった。復活の手応えを掴んだハイアーゲームには、そろそろ、ダービーの2400mを2分23秒8で乗り切り、青葉賞は2分24秒1で圧勝だった能力を全開して欲しい。