つい最近では、タニノギムレット、ダンツフレーム(ともに父ブライアンズタイム)を送り、ここを突破すれば、かつ急上昇を示すとクラシックにも直結の出世レース。たまたまだが、今年もブライアンズタイムの産駒2頭が鍵を握っている。注目の新星ビッグプラネット(母は桜花賞2着のロンドンブリッジ)とロードマジェスティ(母は種牡馬タバスコキャットの全妹)。サンデーサイレンスのマルカジーク、インプレッションとの争いだが、この時期に急成長を示すことが多いブライアンズタイム(ナリタブライアン、サニーブライアン、前出タニノギムレットなど)産駒にちょっとかげりも見えるだけに期待したい。ロードマジェスティは気配絶好に見えた前回の共同通信杯、好位を追走しながら、案外の失速で5着に沈んでしまった。力不足であそこまで・・・の危険もあるが、初の左回りで、ストーミーカフェが坂下から再スパートをかけた緩急のペースが要求される流れ。やや一本調子のロードマジェスティ(母の父ストームキャット。この血筋の良い面は、先週のフェブラリーSの1~2着馬に集約されていた)にとって、最大の弱みが生じる流れだった。つまりこの馬、クラシック級の器ではないのだが、今度は右回りの1600mの前々走、1分33秒9で快勝した時と同じような、やや速めの平均ペースを追走する形がとれる。状態は引き続き絶好と思え、今度は評価が落ちるだけにもう一度見直したい。ビッグプラネットは、姉のダイワエルシエーロは差す形を覚えさせようとする日程の余裕があったが、こちらは2月末でまだ2戦目。クラシックを展望するには、試行の日程の余裕はない。強気にスピード能力で2勝目を目指す先行策になるだろう。スローはない。
中山の11Rは叩き3戦目、ダート1800mに1、2、1、2、4着の良績と適性を持つマチカネメニモミヨから入りたい。