フルゲートで、なおかつ人気の割れそうな京都の淀短距離Sが今日は一番面白い。候補は多いが、この路線はまだまだ上積みと能力アップが望める4歳馬だろう。最近6年のうち、4回も「4歳=4歳」の決着がある。マルカキセキが狙える。芝では未勝利だが、注目は4走前の今回と同じ京都1200mの京洛S。当時は内のAコースで前半ムリに追走しなかったとはいえ、上がり33.2秒で差を詰めている。走破時計が1分08秒7だから、この馬の前後半は35.5-33.2秒。1200mとすれば、後半の方が2秒以上も早い変則というべきか、不思議なバランスで、デュランダルもここまで後半一気ではない。まるでアンバランスなラップで1分08秒7を出せるのは(格上がりで、慣れない芝だった)、秘める能力は、もっとずっと上である公算大。幸い、現在のBコースの京都の芝は、先週のペールギュント=マイネルハーティ、あるいは土曜のマヤノシャドー=ポジションワンの結果が示すように、明らかに外に出して追い込んでくる馬有利。内に入ると直線の中ほどで止まってしまう。マルカキセキの京洛Sはインを突いてのものだったが、さすがに今回は外へ回るだろう。切れ味で上回り、寸前で届くと見る。相手はナイキアヘッド(京都芝2、2、2着)以下、少し手広く流したいが、主力は差し馬だ。

中山11RのニューイヤーSは、この冬場にもかかわらず芝の内・外の有利不利がない。好時計続出で、インに入っても伸びる。 前走、持ち時計を1秒も詰め、初めてオープンで連対したハスラーを狙う。長く低迷していたため、ジリで少し足りないイメージがしみついているが、やっとひと皮向けたのが5歳の昨年から。1分33秒台はこのマイルで6回も記録したことがあり、強気に動くボニヤ騎手に合っている。タメすぎると確かにジリだが、早めに動いても現在はバテない。