モンスター軍でも1、2の人気者であるモンスター℃・モンスターJとのタッグに挑む石狩。しかし試合直前になってもまだタッグパートナーすら決まっていない。求人広告誌を読みながら
「ああ全日本辞めてよかった。本当に俺もフリーターになろうかな」
と呑気な石狩に、ハッスルサイボーグこと崔リョウジが歩み寄る。崔は石狩が制作したボードを手に
「何だこれ?」
石狩は
「これは僕が作った秘密兵器ですよ。僕が攻撃したらこのIの方を頭上に掲げて、リョウジさんが攻撃したらジャンと書かれた方を頭上に掲げてください」
と説明する。どうやらモンスター℃・Jに対抗した作ったボードだということは分かるのだが、崔リョウジの”崔”の読み方は”ジャン”ではなく”サイ”。
無礼極まりな態度の石狩りを崔が
「俺はジャンやないぞ!」
と一喝。しかし石狩に懲りた様子はなく
「じゃあ”スズメ”って読むんですか?僕ずっとリョウジさんって呼んでたから、苗字が分からないんですよね」
と平気な顔をして答える。さらに
「アイとサイか」
と呟く崔を見て、
「今夜はアイサイ祭りですよ!また人気者になるな。ウへへへへへへへへ」
と笑う石狩。やはりというか、最後は崔に思いっきり殴られるのであった。

リングに上がると両手を伸ばし頭の上で合わせるIポーズを取る石狩だったが、客席の反応はイマイチ。しかしエルボーの連打や、Iコールに合わせて絞り上げるヘッドロックで会場が暖まり、徐々にIコールが大きくなっていく。そんな石狩にジェラシーを感じたのか、崔は石狩が自陣コーナー付近に戻ってくると、後ろから石狩の背中をビンタし、強引にタッチするのであった。石狩に負けじとハッスルする崔だったが、控え室で石狩が”崔”の読み方を間違ったため、会場からは”サイ”コールではなく”ジャン”コールが起こった。しかしモンスター軍も負けてはいない。石狩&崔の合体攻撃を誤爆させると、モンスターJが崔を、モンスター℃が石狩を捉える。するとここで自然と4人が輪になり、会場からのコールに合わせて順番に攻撃するという光景が繰り広げられる。その後、モンスターJとモンスター℃は崔に照準を絞り、二人がかりで崔を痛めつける。特にJ・℃コールで叩き込む、サンドイッチキックには会場がヒートアップした。しかし一瞬の隙を突いて崔がモンスター℃に強烈なニールキック!石狩にタッチすると、モンスターJに対して石狩もキレイなドロップキックとジャンプキックで追撃。勝負のバックドロップを狙う。これに対しモンスターJは驚異的な身体能力で、このバックドロップをバック宙で回避。さらにモンスター℃が石狩にSTOを決めると一転して大ピンチに陥る。しかしそこは先輩の崔が絶妙のカット。ミサイルキックを決めると、モンスター℃を場外で捉え石狩に絶好のチャンスを作ったのだが…石狩の逆さ押さえ込みを返したモンスター℃が、石狩に垂直落下式のブレーンバスター!これで3カウントを奪ったモンスター℃が、対抗戦の最初の白星をモンスター軍にもたらした。