東京・青山にあるDSE事務所にて小川直也選手決意表明&対戦カード発表記者会見が行われた。会見では小川直也が川田に対しての怒りを爆発。しかしハッスル軍一熱い男の登場で会場の雰囲気は一変した。

久しぶりにDSEでの『ハッスル』記者会見に出席した小川だが、その表情は険しい。笹原GMの「今日は“キャプテン・ハッスル”小川選手から、『ハッスル8』川田戦に向けてのコメントを出したいということです」という挨拶が終わるや否や、小川は川田への怒りを露に今の感情を激白した。
「まず俺はハッスル7でインリンに負け・・・いやいや、モンスター軍に袋叩きにされたってことをはっきりさせたい。次は川田!俺が袋叩きにあってた時にアイツは何やってたんだ?しかもあの後、俺を殴るとは何事だ!今度キャプテンの座をかける試合が組まれたらしいけど、受けて立ってやろうじゃねえか!」
さらに小川の暴走は止まらない。これまで共にハッスル軍として高田モンスター軍と戦ってきたにも関わらず、
「何が『俺だけのハッスル』だ!辛気臭え顔しやがって。あれがキャプテンの顔かよ」
と言いたい放題。
「今日は全部はっきり言ってやるからな」
と前置きして、
「そもそもハッスルを作ったのは俺だ。川田の『俺だけのハッスル』!?ハッスルは俺、俺がハッスルなんだよ!俺は『ハッスル』のために『PRIDE GP』にも出たし、宣伝活動も先頭になってやってきたんだ」
と続ける。あまりにヒートアップした小川は
「おい!そう思わねえか?」
と笹原GMに詰め寄る。そしてここで一旦会見が中断され、質疑応答へ。

―キャプテンの座をかけて戦うという事についてはどう考えていますか?
さっきも言ったけど、俺は川田にキャプテンの座を譲る気はサラサラないんだよ。
―観客ジャッジシステムについてはどうですか?
(呆れ顔で)は?どうせあの高田がいかれた頭で考えたことだろ。それに俺は常にお客さんと戦っているんだよ!失礼なこと言うな!
―川田選手が全日本プロレスを辞めてフリーになったことについては?
今更遅いんだよ。これですべてを『ハッスル』に向けるんのはいいけど。
明らかに不機嫌な顔で質問に応じていた小川がついに爆発。
「こんな下らない質問やめさせろよ!」
と激高、臼杵PRが慌てて
「ここで質疑応答は終了にします」
と、何とかその場を沈めるのだった。 続けて笹原GMから、3・19静岡で行われる『ハッスル・ハウスvol.6 in 静岡』の一部対戦カードが発表。メインで小川と“ハッスルあちち”大谷晋二郎の初タッグが発表されたのだが…
「俺は『ハッスル』に命をかけるヤツなら誰とでも組むけど、大谷は本当に『ハッスル』に命をかけれるんのかよ!」
先ほどの怒りが収まらないのか小川は大谷にも苦言を呈する。するとそこにその大谷が登場!真っ赤なガウンにオレンジのTシャツと、“ハッスルあちち”らしくこれ以上ない暖色ファッションだ。
「おいおい!俺に触るとやけどするぜ!」
と大谷。プロレス界広しと言えども、こんな熱い台詞が似合うのは大谷だけだ。
「キャプテン!俺はいつでも、そして誰が相手でも熱い試合をするぜ!今度の両国ではサムーとかいうヤツが相手らしいが、俺は冷え切ったヤツを見るとイライラするんだ。そんなヤツは俺が跡形もなく溶かしてやる!今度の静岡は俺とキャプテンの初タッグだ!」
とまさに“熱”弁。この大谷のハッスルぶりには小川も感動。
「おお!この熱さ!いいじゃねえか!両国で俺がキャプテンの座を守って、静岡は俺とのタッグでモンスター軍を倒すぞ!」
と、それまでの怒りが嘘のようだ。さらに大谷は
「実は憧れていたんです」
と、会見場でのハッスルポーズを小川に直談判。小川もそれを承諾し、小川&大谷(&笹原GM)の炎のハッスルポーズで会見を締めくくった。小川・川田の関係がギクシャクするなど、これまで暗い話題が続いていたハッスル軍に差し込んだ一筋の光・大谷。今後のハッスル軍の鍵を握るのはこの男かもしれない。