――この物語は、愛に生きようとした一人の女の歴史である同時にそれは、
彼女を取り巻く男女の、激しい愛と憎しみの歴史でもある――

千尋と康宏の幸せいっぱいの結婚式で、花嫁のブーケを受け取った千尋の妹・万里はバラの花を噛みしめ「忘れない…この敗北の味を…絶対、わすれない」。康宏への愛が千尋への憎悪となり、万里は復讐を誓う。

10年前、入院中の母親、志保が千尋ばかり頼りにすることを妬み万里は書斎で暴れまくった。止める千尋が崩れ落ちた書斎から偶然発見した父の日記。そこには、千尋の誕生日に子供をもらったことが記されていた…私はもらわれたの…?    

母親は真実を語る寸前に「万里をお願い」とだけ言い残し他界、グッと涙をこらえ耐え忍ぶ千尋とともに日記の存在も万里には伝えられぬまま年月だけが過ぎ去っていった…。結婚して7年、康宏は営業で後輩の克也と取引先に向かっていた。突然、康宏の携帯が鳴る、画面には「シオン」の文字…電話に出ずに切った瞬間、克也の注意がそれ、事故が起きる。懸命の処置にもかかわらず、千尋の手の中で「君に…はなしが…」言葉途中で康宏はこの世を去る。葬儀が執り行われ、車を運転していた克也は責任を感じ焼香に現れるのだが…。物語の始まりは、佐野千尋(伊藤かずえ)と榎本康宏(石橋保)の結婚式。満面の笑みの友人たちの中へ、新婦がバラの花のブーケを投げ込んだ…受け取った千尋の妹、万里(濱田万葉)は木陰に行き、祝福を受ける2人を眺め、バラの花をむしり取ると口に含み「忘れない…この敗北の味を…」と姉、千尋に冷たい視線を向けた。…この物語は、愛に生きようとした一人の女性(千尋)の歴史でもある。同時にそれは、彼女を取り巻く男女の、激しい愛と憎しみの歴史でもある…。

佐野千尋(伊藤かずえ)は幼くして父親を、26歳で母親を亡くした後、十歳年下の妹・万里(濱田万葉)を育て上げた苦労人。性格的には、思ったことが口に出せない、貞淑で忍耐強い奥ゆかしいという言葉が似合う女性。夫・康宏(石橋保)との間に子供は出来なかったが、アンディという犬と共に平穏な生活を送っていた。しかし、康宏が事故でこの世を去り、千尋の人生は大きく変わる。夫・康宏と妹・万里との不倫を知って絶望に打ちひしがれる千尋。傷心の千尋を救ったのは、康宏が事故を起こしたときに車を運転していた後藤克也(松村雄基)だった。次第に惹かれあっていく二人は、背徳とは知りながら…恋に落ちていく。この時点では、のちに二人が直面する両親の確執や出生の秘密が障害になろうとは知る余地もなかった…困難を極める愛の行方は?そして運命の結末とは?

大映テレビ制作という事もあり、やはり出生の秘密は欠かせないポイント。クサいセリフ・行為満載ぽいな。
RH-AB型(1万人に一人の確率。少女に何が起こったかとかでも出てきた設定)も出るのか?
あと、もう死んでしまったが石橋保が松村の上司?には見た目には見えないのだが。