新日本・両国大会(20日、両国国技館)。歴史が動いて、嵐を呼んだ!史上初の4冠統一戦(ダブルタイトル)は、全日本の3冠ヘビー級王者・小島聡(34)が、新日本のIWGPヘビー級王者・天山広吉(33)をKOで破り、夢の4冠統一を果たした。時間切れ引き分けまでカウントダウンに入った残り“11秒”の59分49秒、グロッギー状態の天山がレフェリーの10カウントに応じられなかった。小島はIWGPのベルトをリングに投げ捨て、新日本勢が激怒。大紛糾の結末だ。秒針が最後のときを刻み、そして止まった。60分1本勝負。試合終了まで残りわずか「11秒」。リングに仁王立ちする小島が、マットに沈む天山を、目を見開いて見下ろした。ジャイアント馬場(全日本)、アントニオ猪木(新日本)の時代にも、同時にかけられたことはなかった両団体の至宝がその手に。セコンドに付いた若手に肩車をされた小島が絶叫する。
「これが全日本だ!」
残り10分を切ってから、天山に異変が起こった。「回復した」と宣言していた座骨神経痛の影響が明らかに見て取れ、消耗戦の末に脱水症状も表れて白目をむく場面も。倒れたままの天山は、ついにレフェリーの10カウントにこたえられなかった。わずか4日前、前3冠王者・川田利明(41)からベルトを奪取した男が、さらにベルトを1本増やす偉業を遂げた。「感無量。足がプルプル震えている」。アマチュアで実績があったわけではなく、社会人生活を経て、91年7月に新日本からプロデビュー。「自分みたいなサラリーマン出身のレスラーがベルトを4本持つなんて」。02年2月に全日本に電撃移籍をするまで、「テンコジ」タッグとして天山とIWGPタッグ王座を6度防衛。その盟友は、タンカに乗せられリングから運び出された。「(天山は)とてつもなく強かった」とたたえたが、勝負は非情。生き残りへの執念、雑草魂をみせつけた。だが、これで満足はしていない。“自滅”した天山が完調だったら…。そんな思いが挑発行為に表れた。試合後のリング上で詰め寄ってきた永田裕志、中邑真輔、棚橋弘至らの新日本勢の目の前で、IWGPのベルトを投げ捨ててみせたのだ。
「(今後の防衛は)4本でやるかは考えていない。オレは3冠王者」
と、王道マットの誇りを強調。だれも手にしたことのなかった4本のベルト。その行方は、小島の胸にある。

やはり大一番だと、体調の善し悪しが明暗を分けた格好かな。
天山の座骨神経痛が出てしまい。

次は新日からは中邑か永田、全日なら武藤が挑戦者に名乗りとなるのかな。