東京都内で“ハッスルK”川田利明の公開練習が行われた。昨日のフリー宣言から心機一転、石狩太一を相手にスパーリング&ミット打ちを披露。『ハッスル8』に向けて調整は順調のようだ。

“ハッスルK”Tシャツに身を包んだ川田は、自称“ハッスルI(アイ)”石狩太一と共にリング内で柔軟体操。続けてサンドバック蹴りを行った。右ローを黙々と打ち続ける川田。重たいローキックを蹴り込む度に、サンドバックはグラリグラリと大きく揺れた。サンドバックを終えると、今度は石狩にキックミットを持たせてのミット打ち。石狩は顔を真っ赤にしながら必死にミットを持ち続ける。そんな石狩に川田は最後の一発を、ミットを持ってない方にバシッ!思わず後ろに仰け反る石狩であった。打撃の後はグラウンド。アマレス出身らしく川田は、鋭いタックルの打ち込みを繰り返す。両足、片足タックルと滑らかな動きで記者陣を圧倒した。そして最も圧巻だったのはグラウンドだ。亀の状態になる石狩をひっくり返して、素早くマウントを取ると掌底の連打。さらにアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのスピニングチョークを髣髴とさせる、がぶり返しでポジションを奪うなど、まるで“暴走王”バージョンの小川を意識するかのような動きだった。最後はマウントからの腕十字をガッチリと極めた。公開練習後、記者陣からのインタビューに答えた川田は小川戦に向けて
「昨日のフリー宣言で、自分のなかでは心機一転して、これまで(ハッスルには)他団体として上がってきたけど、ハッスルのリングに集中して上がる事が出来る。小川はまだプロレスの凄さを分かっていない。それを俺が分からせた上で、お客さんに喜んでもらって。54秒ならぬ54分間戦って勝ちたいと思う」と話した。しかしその一方で
「小川のプロレスラーとしての素質は素晴らしいですよ。その素質をアイツは自分で引き出してない。そもそも認めていないヤツのことだったら放っておきますよ」
と、小川への思いを激白した。さらに川田は小川戦をクリアして「ハッスルK」プロチュースの地方巡業をやってみたいと爆弾発言。
「俺が今までやってきたことはお客さんに満足してもらうこと。それはハッスルのリングでも変わらない。ただ今まで通りやっていても駄目。リングの上以外では、変わったもの・違うものを出して、一つのイベントとして成り立つ大会を作って、それを普段はテレビで見ることの出来ない地方のファンに見せたいと思う」
と、その意図を説明した。
「俺は荷台の付いてないデカいトラックよりも、みんなに親しまれる使い勝手の軽自動車の方がいい。ハッスルKの『K』は軽自動車の『軽』でもいい」
と川田。『ハッスル8』の大一番を前にしても川田の“俺だけのハッスル”は変わらない。