3年半前のあの日、肝性脳症のトンネルから抜けるように目が覚めた救急のベッド。
裸眼だったので(両目とも0.01)何にも見えず、家族はすでに帰宅しており、話しかけても返事もしない看護師たちに囲まれて、孤独とはこーゆーことかとひしひしと感じていたあの日。
頭の中では、何故自分がここにいるのか必死でした。不思議とね、思い出せるんです。
でもね、行きつけのスーパーの名前とか、大好きなお菓子(バウムクーヘン❤️)とか全く思い出せないんです。
必死で思い出して、頭の中が落ち着いてきた頃、やはりこのまま死ぬのかなぁ〜と思い始めました。
なぜなら、実父が肝性脳症の昏睡で亡くなったから。肝不全。ガンにならなくても、死ぬんだってことはよく知っていました。
何にも知らない看護師は、「寝てください」と平気で私に言います。
寝たら死ぬ!私は何があっても寝ちゃいけないんですよ。そんなことは、誰も知りません。
子供たちのことや、夫のことはもうやり切ったと思っていましたので、浮かんだのは些細なことで険悪な関係になってしまった兄とのこと。
健在な母のためにも、たった2人の兄妹がこんなんではダメに決まってる。
それからも、いろんなことがありました。
まず、自分が3年存命確率50%になってしまいましたから。金銭的なものや大事な書類は全て私が管理していますので、その整理と終活ノート作成。断捨離。
頭が普通に動くうちに、やることはやっておかないと。
嬉しいけど、幸せだけど………。
やばい!生きていく目標を達成しちゃった笑
さてさて、次は何を目標にしましょうか。
肝硬変だけど、繊維化甚だしいけど、人間って不思議だ。