デート・ア・ライブ
謎の生命体・精霊の出現により起こる大災害・空間震が発生するようになって約30年が経った世界。妹と2人暮らしの高校生・五河士道は、人間に絶望する1人の精霊と出会う。そして、妹・琴里から、自分が精霊と交渉して、世界と精霊両方を救うことのできる存在であることを知らされる。しかし、その方法は「精霊とデートして、デレさせる」という、とんでもないものだった。
五河 士道(いつか しどう)
声- 島﨑信長
本作の主人公。都立来禅高校2年生。幼い頃に親に捨てられ、五河家に引き取られた経緯を持つ。そのため、他者の絶望に対して非常に敏感で、初対面で十香の絶望にいち早く気付いた。義理の両親は一緒に家を空けることが多いため、家事や炊事は得意。
折紙が調べたデータでは、血液型AO型のRh+。身長170cm。体重58.5kg。座高90.2cm。上腕30.2cm。前腕23.9cm。B82.2/W70.3/H87.6。視力右0.6左0.8。握力右43.5kg左41.2kg。血圧128~75。血糖値88mg/dl。尿酸値4.2mg/dl。
ごく普通の高校生かと思われていたが、実はキスによって精霊の霊力を吸収・封印し、その力を自分のものとして行使するという特殊な体質を有しており、対話による精霊被害の減少を目指す〈ラタトスク〉によって半ば強制的に精霊との交渉役に抜擢されてしまう。本人も最初は戸惑っていたものの、十香や四糸乃との触れ合いを通して次第に精霊たちを助けたいと思うようになり、自らの意思で精霊との交渉役を務めることを決意する。
口調は少々悪いものの、困っている者や悲しんでいる者を放って置くことの出来ない心優しい少年。それ故か十香や四糸乃に好意を寄せられるが、クラスの女子からの人気はイマイチで、殿町主催の「恋人にしたい男子ランキング」では52位。男女交際経験が無いため、琴里や令音主導で男女交際のノウハウを学ぶための理不尽な訓練を課せられている。が、最近では十香、折紙といった美少女たちが人目も憚らずに好意を寄せるようになった他、人間に扮した精霊たちにベッタリされている様が目立つようになり、男子から嫉妬を、女子からは軽蔑を買っている。
キスによって精霊の力を封印、無力化する能力を有するものの、相手がある程度心を開いていてくれなければ効果が無い。また、複数の精霊の力を体内に封印していため、士道自身が霊力の加護を受けているような状態にあり、寿命を吸い取る狂三の〈時喰みの城〉の中にいても一切影響を受けなかった。また、致命傷を負っても炎と共に再生する能力がある。これは琴里の力によるもので、彼女が精霊の力を取り戻した際は一時的に失われた。更に、士道と精霊との間には見えない経路(パス)のようなものが通っており、精霊の精神状態が不安定になると経路を通して力が逆流してしまうこともある(精神が落ち着くと元通りになる)。
十香がエレンによって連れ去られそうになった際には士道自身が〈鏖殺公〉を顕現させ、十香と共に振るっているが、その反動で酷い虚脱感と筋肉痛に見舞われている。なお、その一件が原因でDEM社にその存在と能力を知られてしまい、最優先目標として狙われることになってしまう。
DEM社での戦いで再び〈鏖殺公〉を顕現させた際には、〈鏖殺公〉によるダメージを琴里の霊力で回復させるという無茶な戦い方をし、反転した十香との戦いでは〈氷結傀儡〉も顕現させた。
五河 士織(いつか しおり)
声 - 藏合紗恵子
男嫌いの美九をデレさせるために〈ラタトスク〉の面々から女装させられることとなった士道の姿。表向きは士道の従兄妹ということになっている。士道が元々女性顔なことに加え、ラタトスク製の胸パットやばんそうこうサイズのボイスチェンジャーで女性の声になっているため、一目で男性と見抜けるものは少ない。何度か女装を繰り返すうち、士道一人でも女装とメイクができるようになった。この姿で真那と実の兄妹であることがはっきりと見てとれる。劇中では美九の一件と七罪の一件においてこの姿となっている。
夜刀神 十香(やとがみ とおか)
声 - 井上麻里奈
本作のメインヒロイン。大爆発と共に士道の前に現れた精霊の少女。身長155cm。B84/W58/H83。膝まであろうかという黒髪に紫色の鎧とドレスを混同したような衣服を身に纏い、身の丈ほどもある巨大な剣を携えた絶世の美少女。
名前を初め、自分自身に関する記憶がほとんど無く、現界する度に何度もASTに攻撃されているため、世界や人間に絶望し、初対面の士道もいきなり殺そうとした。二度目に現界した際、偶然にも来禅高校の士道の教室に現れ、精霊との交渉役として初任務に望む士道と再会。名前を持たなかったことから、2人が初めて会った日である4月10日から“十香”と命名される。
初めて自分を否定しないでくれた士道に好意を抱き、翌日に再び士道の前に姿を現し、デートの約束を果たす。〈ラタトスク〉の誘導もあって徐々に士道に心を開くものの、デートの終盤、折紙の狙撃から自分を庇った士道が射殺されたのを目の当たりにして激怒。怒り狂って折紙らを一方的に蹂躙するが、蘇生した士道によって霊力を封印され、〈ラタトスク〉に保護された。その後、〈ラタトスク〉の工作により姓と日本国籍、偽の戸籍を与えられ、士道のクラスに転入する。力の9割以上を封印されているが、それでも素手でパンチングマシーンを破壊してしまうほどの力がある。
言葉遣いが古風で、長母音「ー」を「ァ」「ィ」「ゥ」「ェ」「ォ」で発音し(デートは「デェト」、クッキーは「クッキィ」、など)、昼食を昼餉(ひるげ)、お金を金子(きんす)と呼ぶ。人の名前は基本的に漢字で呼ぶが、士道だけはカタカナで「シドー」と、仲の悪い折紙はフルネームで「鳶一折紙」と呼ぶ。
明るく純粋な心の持ち主だが、人間社会の知識をほとんど持たず、人間に紛れて生活するようになっても物事を間違って解釈したり、無邪気で子供っぽい行動を起こすこともしばしば。そのせいか、空気が読めない言動をして周囲からあきれられることも。
士道に対しては、手作りクッキーを食べさせようとしたり、自分からデートに誘ったり、四糸乃とのキスシーンを目の当たりにした際は拗ねて部屋に閉じこもってしまったりと積極的かつ無自覚に好意を示す一方、過去の経緯から折紙とは犬猿の仲で、士道を巡って毎日のように喧嘩をしている。が、その無知振りから折紙に手玉に取られることが多い。
識別名は〈プリンセス〉。霊装は紫色の鎧とドレスを混同したような〈神威霊装・十番(アドナイ・メレク)〉。発顕する天使は巨大な玉座とそこに収められた大剣〈鏖殺公(サンダルフォン)〉。細分化された玉座と一体化することにより、全てを破壊する【最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)】となる。一振りで山をも両断する凄まじい破壊力を誇る反面、力の制御を誤ると暴走してしまうという欠点を持つ。
反転した状態では黒い霊装を身に纏い、発現した魔王である黒い玉座の大剣〈暴虐公(ナヘマー)〉を使い、さらに玉座と一体化させることで発する黒い光に触れるだけでも片っ端から物体を消滅させる【終焉の剣(ペイヴァーシュヘレヴ)】となる。士道がウェストコットの策略でエレンに殺されそうになった際にこの姿になり、普段と異なる冷酷無比な別人格になったが、士道の決死の試みで元に戻った。
五河 琴里(いつか ことり)
声 - 竹達彩奈
本作ヒロインの1人。14歳になる士道の義理の妹。身長145cm。B72/W53/H74。赤色の髪にツインテールが特徴のかわいらしい少女だが、〈ラタトスク〉の司令官という顔を持ち、士道を交渉役に精霊との対話による空間振災害の根絶を目指す。8月3日生まれ。
白いリボンをつけている時は明るく無邪気な性格の「妹モード」であるが、黒いリボンをつけると性格が一転して「司令官モード」に変わってしまう。「司令官モード」の際は毒舌かつクールで、義兄の士道に無理やり男女交際を学ばせたり、望んだ成果が得られないと彼の過去の痴態や失敗を容赦無い方法でばらすなど、同一人物とは思えないほど性格が変わる。ただし、これは自己暗示による公私の切り替えであるため、人格自体は変わっておらず、どちらの性格でも士道を慕うことは変わらない 。
士道が精霊との交渉(デート)を行う際は〈フラクシナス〉の司令室でその様子を監視しつつ、インカムを使って指示を飛ばしたりするが、的外れな命令を出して士道を危機に陥れてしまうこともしばしばある。チュッパチャプスが大好物で、作戦中も常にくわえている。
実は、5年前の9歳の誕生日に謎の存在〈ファントム〉によって力を与えられ、炎を操る精霊となってしまっている。その際、力の暴走により周囲に大火災を起こし、駆けつけた士道にも重傷を負わせてしまうが、力を与えた〈ファントム〉の助言により士道に力を封印して事態を収束した。この事件により精霊について知るようになり、精霊を救うために行動する原点となっている(ただし、力を与えた〈ファントム〉に付いては記憶を封印されていた)。なお、司令官モードになる時につける黒いリボンはその時に士道からプレゼントされたもので、14歳の誕生日にも同じものをもらっている。この時士道にこれをつけている間は強い子だと言われてから黒いリボンを着ける時に自身にマインドセットをかけている、リボンによって性格が変わるのはこのため。公私のけじめをつけるためか、士道のことを「妹モード」の時には「おにーちゃん」、「司令官モード」の時には「士道」と呼び方を変えているが、「司令官モード」でもかなり動揺すると「おにーちゃん」と呼んでしまう。
狂三の一件で5年ぶりに力を取り戻し、狂三を撃退する。が、封印していた力を完全な形で取り戻してしまったために精霊の状態で固定されてしまい、さらに力を取り戻したことによる強い破壊衝動に苦しめられるようになる。力を再封印するために士道とプールと遊園地でデートするも、両親の敵討ちのため折紙が攻撃してきたため、怒りと破壊衝動に駆られ、士道の制止も聞かずに折紙を追い詰めるが、士道の必死の説得と十香や四糸乃の助けもあって無事に霊力を封印された。
或美島の一件で士道が天使を顕現させたことの報告を受け、士道の能力の段階が最悪の状態となってしまえば士道をその手で殺すことをウッドマンに宣言した。
部下からの信頼と忠誠は極めて篤く、琴里が精霊とわかっても揺らぐどころか破壊衝動に苦しむ琴里を救うために団結し、率先して行動するほど。琴里自身、自分の部隊に属している機関員のことは家族や子供同然に思っており、顔を合わせたこともない末端の隊員の顔、姓名、所属、階級など全て把握している。
識別名は〈イフリート〉。霊装は袖や裾が広がった和服と鬼を思わせる純白の2本の角を持つ〈神威霊装・五番(エロヒム・ギボール)〉。発顕する天使は炎の戦斧〈灼爛殲鬼(カマエル)〉。通常の戦斧形態に加え、棍の部分を腕に装着することで高熱線を放つ【砲(メギド)】の形態を持つ。身に纏った炎を防壁にして攻撃を防げる他、傷を負っても炎の力によって何度でも再生することが出来るなど、攻撃力、防御力、回復力ともに極めて高いが、力を使えば使うほどに破壊衝動が強くなり、最終的には人間としての自我が崩壊してしまう恐れがある。他の精霊と異なり、自身の精神状態をコントロールすることで精霊の力をある程度自由に使うことができる。
上記の通り、霊力を封印した順番は最初ではあるが、精霊としての登場順では「第4の精霊」としてカウントされている。
鳶一 折紙(とびいち おりがみ)
声 - 富樫美鈴
本作のヒロインの1人。士道のクラスメイト。身長152cm。B75/W55/H79。白いショートカットの髪をした、感情の無い人形のような美少女。
頭脳明晰でおまけにスポーツ万能な天才少女。だが、一方で人前で感情を表すことはほとんど無く、話しかけられても無視したり、休み時間も1人で読書している。
他人の名前を呼ぶときは基本的にフルネームで呼んでいるが、士道のみ自宅に招いてからは名前で呼び合っている(ただ、彼女は原作1巻で前に士道と会っている言動を取っている)。
裏の顔は、陸上自衛隊の対精霊部隊・ASTの隊員。階級は一曹で、若年ながら高い戦闘能力を持ち、ウェストコットからは「万人に一人の天才」と称される。
5年前の8月3日に、〈イフリート〉が起こした火災の際に天使のような精霊に両親を殺されたことから、精霊という存在全てを憎んでおり、二度と自分のような人間を生み出さないため、精霊根絶を目指して戦い続けている。しかし目的のために無謀な行動を取ることが多く、隊長の燎子からよく注意を受けている。
常に冷静沈着だが、なぜか士道にだけは分かりづらい好意を持っており、彼に関することにのみ抜群の行動力を発揮する。士道の情報は身長、体重から詳しい健康状態まで正確に把握しており、さらに彼の実妹である真那に「(士道の)恋人」と名乗り、自身を「義姉さま」と呼ばせている。恋愛についての知識は極端に偏っており、士道が最初に部屋を尋ねた際は、メイド服で出迎えたり(教室での何気ない会話を真に受けたため)、大量の精力剤を茶と偽って飲ませた上、突然シャワーを浴びに行ってバスタオル1枚で士道の前に現れたりと、頓珍漢かつ肉食系過ぎる行動を起こす、いろいろな意味でよくわからない性格。両親を失った現在では士道だけが唯一の心のより所となっている。
現在はマンションで一人暮らしをしているが、室内には侵入者除けの罠が至る所に仕掛けられており、もはや要塞と化している。
十香の一件では、彼女を狙撃したつもりが、殺気に気付いて十香を庇った士道に命中させてしまい、怒り狂った十香に殺されそうになるが、寸前で士道に救われた。後にそのことで士道に謝罪したが、直後に同じクラスに転入してきた十香とも再会し、その後、毎日のように士道を巡って喧嘩をするようになる。後に〈ハーミット〉こと四糸乃とも再会しているが、彼女に対しては特に邪険にはしていない。が、両親を奪った炎の精霊〈イフリート〉に対しては並々ならぬ憎悪を抱いており、「ASTに入ったのも〈イフリート〉を討つため」と豪語している。後にその正体が士道の妹である琴里だとわかるや否や、CR-ユニットと配備されたばかりの〈ホワイト・リコリス〉を勝手に持ち出した上、遊園地にて士道とデート中の琴里を周囲を顧みず強襲するという暴挙に出る。琴里の反撃と士道の説得に加え、十香と四糸乃の乱入、さらには肉体的負荷と実験機の限界時間により目的を果たせぬまま意識を失い、駆けつけたASTに拘束された。その後記憶処理と懲戒処分を下されたが、〈ホワイト・リコリス〉を起動させた彼女の実力に興味を抱いたウェストコットの介入により2カ月の謹慎処分となった。
士道の命懸けの説得を受けて、納得してはいないものの、ひとまず琴里に対する殺意は収めた。が、十香と琴里の件で士道の特異体質を目の当たりにしており、彼に対して疑惑を持っているが、いつか話してくれると信じて深くは追求せず、ASTにも報告していない。
士道と狂三のDEM社襲撃の時には先のDEM社の部隊との戦いで体と脳が疲弊しIDが凍結されながらも、美紀恵から提供されたSSS仕様の装備と間に合わせの武装で士道の助太刀に向かいエレンと交戦。終始圧倒され続けるも、〈フラクシナス〉の砲撃で隙を見せたエレンに一太刀浴びせ一矢報いた。
その後、DEM社の介入によって懲戒処分が決まったが、5年前の大火災における複数の霊波反応の詳細という情報と、両親の仇を討つために士道には手を出さないという約束の下にDEM社の第二執行部に入った。しかし、ウェストコットたちは士道を最終的に殺害することで精霊の反転に使おうとし、折紙の知らないところでその約束を破り七罪の居場所を聞き出すために士道を拷問しようとした。マードックの仕掛けた人工衛星落下の時、規模が一発目、二発目の爆破術式が仕込まれた人工衛星と比較すると小さかったとはいえ士道たちが破壊するのに手間取った爆破術式仕込の〈バンダースナッチ〉を巨砲の一撃で消し飛ばしてDEM社製のCR-ユニット〈メドラウト〉を装備して士道たちの目の前に姿を現した。
それから数日後、突如イギリスの高校へと転校することを伝える。十香たち精霊との高校での生活を共にするようになるうちに徐々に精霊との生活を許容しつつなってた自分自身に気づき、そんな自分をやめて十香たちと高校での生活をする以前の精霊を明確に憎んでいた自分へと戻るために十香たちを殺すことを決める。それを邪魔させないために士道を監禁して〈メドラウト〉を装備して十香達を倒そうとするが、完全に力を取り戻した十香に敗北。〈ファントム〉によって精霊化し、十香と互角の戦いをするほどの力を見せる。そして、狂三の【一二の弾】で五年前に戻り自分の両親の死を無かったことにするために〈ファントム〉を倒そうとするが、その際の攻撃によって自らの手で両親を殺していた事実を知り、反転してしまう。
霊装は白いドレスとスカート、頭部を囲う浮遊するリングから流れるベールのウェディングドレスのような〈神威霊装・一番(エヘイエー)〉。発顕する天使はいくつもの細長い羽状のパーツで構成される光の王冠〈絶滅天使(メタトロン)〉。組み合わせを変えることで攻撃方法が変わる。円環状に組み合わさって幾千幾万もの破壊力を帯びた光の粒をばらまく【日輪(シェメッシュ)】、翼の形状にして高速移動形態となる【天翼(マルアク)】、羽がバラバラに動き霊装を軽く貫通する光線を放つ無数の遠隔操作型攻撃端末となる【光剣(カドゥール)】、王冠型に組み合わさり十香の【最後の剣】と伍すると思われる威力の砲を放つ【砲冠(アーティリフ)】。
反転した状態では黒い霊装を身に纏い、発現した魔王は黒く染まった『羽』を無数に展開し、闇色の光線を発するが名称は不明。自分が両親を殺してしまった真実から、全てに対して虚無となっている。登場としては初期からではあるが、途中で精霊と化したために「第8の精霊」としてカウントされる。
校内での「恋人にしたい女子ランキング」は第3位。