隠していたというわけでもないのだけど

ずっと友達には話辛くて

言わずにいたことが最近言えるようになりました。



今、娘と母と3人で住んでる家家

土地も建築費も維持費も全部私持ち。

それどころか、父のお葬式もお墓も

借地の上に建っていた古い家を壊すお金も

全て私が払った、と言うと

大抵の人にはすごく驚かれる。



同年代の友達は

家買うのに頭金出してもらったとか

子供にかかるお金は両親が出してくれてるとか

実家に行くとお小遣いくれるとかいう人がほとんどだから。



上を見たらきりがないし

小さい頃からなんとなく

うちは他の家とは違う、って思ってたので

羨ましいとかは思わないけど

それでもうちはそうじゃないってこと、

なんとなく恥ずかしくて言えずにいました。

見栄をはりたかったのかもしれません。



父は、特別高収入というわけではないけど

人並みには稼いでいたと思います。

同じくらいの収入で

家を建てて子供の教育費を払って…

という家庭はいくらでもあると思う。

と言って、私達家族が特別贅沢な暮らしをしてたわけじゃない。

むしろ、クラスのほとんどの子の家にあるものも買ってもらえなかったし

旅行とかも行ったことないし

大学時代、学費は出してもらったけど

自分で使うお金は自分でバイトしてた。

とにかく両親共に宵越しの金を持たないキリギリスだったということ。



加えて幼い頃からとにかく母とは相性が悪くて

早く家を出たくて

大学を出てすぐに結婚したし

いつ建ったのかも分からない古くてボロボロの家が嫌で

絶対に自分達の家を建てようと思ってました。



娘を産んでまだ里帰り中に主人が亡くなった時、

主人を亡くした悲しみ、辛さももちろんのこと

そのまま実家に残って母と暮らす以外の選択肢がないことが

ものすごい重圧でした。



だったら娘と2人で実家を出れば良かったのか…

でも夫と住んでたのは賃貸アパートで私は専業主婦。

産後すぐの身体で仕事を探して

乳飲み子と2人でアパート暮らしというのは

どう考えても現実的じゃなかったし

気を使う兄弟もいないのだから

実家で暮らすのが当たり前だと

あの頃は自分も周りも思ってました。




2年ほど経った頃

父に末期癌が見つかり

半年ほどの闘病の末に亡くなりました。



その時、家にはまとまった貯金が全くなくて

少しばかりの保険金はお葬式代にも足りないくらい。

ちょうど同じ頃に主人の労災が認定されてまとまったお金が入り

先に書いたように

お葬式代、お墓、

そして古い家を出ることになって

その片付けと解体、引越し費用は全てそこから出しました。



主人の残してくれたお金は

これから1人で娘を育てていくためのお金。

ここで使うべきお金じゃない、というのは分かってたけど

当時の私はちょっと感覚が麻痺していたし

親にお金がないなら私が払うしかない、

お金で済む問題ならば

さっさと済ませたい、という気持ちの方が強かったんだと思います。

世の中には

もっと大変な思いをしてる人はたくさんいる、

主人にお金を残してもらえて私はまだありがたいんだ、

と思い込むことで

自分を納得させてました。



長くなるので続きはまた今度