三十路も越えると友人の結婚出産等々幸せな話が届き、これからももっと良い人生が待ってるんだなぁと光溢れる時間が多く訪れるのを祈るmiku です。

 

お子さんの診察では、赤ちゃんならば大声で泣いてくれると、あぁ 元気でいいな とか、保育園児から小学生ならば 注射しないよね? と不安げな姿に、痛いことなんてないですよ と微笑みながら診察したりで、本当にお子さんの姿には元気が私にも出てきます。 そのように子育てをする保護者の方々には頭が下がるばかりです。 

 

閑話休題

 

善財童子の話を読み終えて、当時の文化で伝えようとした方便が理解できたのが良かったかな?と思う一方、それぞれの道を示した人たちのその生き様を伝える事は無く、要は人が成長するには斯(かく)も多くの善人のお陰様が必要で、これは時代や国が異なっても変わらない真理であるということなのでしょうね。

 

さて、手塚治さんのコミックで「ブッダ」があります。 この中には毒矢の例え、ダイバダッタ、アングリマーラをはじめ多くの逸話が出てきます。 手塚治虫さんは私は無神論者であると今でも思うのですが、子供にも読みやすいように描いてくれてるので、とりあえず読み物としてはいいかなと思います。 同時に資本論も並行して読書するのはおすすめですけれど😎

 

アングリマーラの話は私が大が付くほどに嫌な内容で、勿論、無知蒙昧な私が忌み嫌うのは、鬼と化する前にブッダが殺人を犯さないように諭さなければならなかったはずであろうに・・・と感じているのですが、例えばアルコール中毒、ニコチン中毒、スマートフォン依存症等、ハマってしまって抜けられない立場の心理をアングリマーラでの例え話としたと思うようにしています。 実際、私も疲労困憊状態だと、ふと日本海側の夕陽が見たくなるのも同じだと感じているので( ・∇・)

 

最近は文字離れが激しく、どんどんと書店がなくなっています。 電子媒体が流行るのは平井和正先生が過去に指摘していた通りで、その際、出版業の在り方にも問題提起をされていて、現実となった現在、本当にSF作家の本質を見通す眼力の強さに畏怖を覚えます。

 

そんな畏怖を覚えた作品に 小宮地千千さんの「美人でお金持ちの彼女が欲しい」と言ったら、ワケあり女子がやってきた件。があります。 R18指定なので良い子も悪い子も18歳未満は読まないようにしましょう😆 

 

時間のない方にはコミックも出版されています。 

 

状況はぜんぜん異なりますが、主人公の女性はアングリマーラです。 またこの女性を救う男性は救世主のような存在です。 大団円になるのでしょうが、作品が一人歩きしないよう作家さんには強く手綱を握っていて欲しいかな と。

 

流石にクリニックには置けませんが、一休さんに寄り添った森盲女(しんもうじょ)の物語を一緒に置けば良いかしら? または平家物語を置けばいいかなぁ♪( ´▽`)

 

文学とは深遠で、短い人生を補完してくれる善友(ほぼ仏教用語に準ずる意味での友人)のようなものです。 本を忌み嫌わず、どんどん読み込んで、灰色に染めようとする大人達から未来を守る側になって欲しいと思うだけです。 確かに金返せと叫びたくなる本も多いですけれどねぇ♪