どう言い訳しても共産党の二軍状態は変わらない

まずは政治家としていまいちで終わったそのまんま東劇場から。

【東国原英夫氏 石丸伸二氏にシンパシー「生き写し」「鳥肌立った」】
(2024/6/29 東スポ)

【東国原英夫氏、石丸伸二氏2位躍進「普通の演説。この人になぜ熱狂が集まるのか?理解できない」】
(2024/7/8 ニッカンスポーツ)

うん。これぞそのまんま東。

投開票日の会見で随分とボロを出した石丸を見て
すぐに手のひらを返した形です。

この程度ですよ、この方は。

宮崎県知事を二期目をやって
民主党口蹄疫災害の後始末をある程度しっかりとした形で収拾させておくべきだったと思います。

ですが本人は大臣か東京都知事という野望があったのでしょう。
様子のおかしな事を言い出して宮崎県知事二期目をやらずに都知事選に備える形を取りました。

どんな物事でもそうですが、
やはりある程度しっかりした形で仕事の実績を残した人の方が
発言そのものもまったく信用度が違うと思います。

その点でそのまんま東はやはり中途半端な人でしょう。

安芸高田市長としての仕事をほっぽり出して、
昨年夏から都知事選のためにあの手この手の仕込みをしていた事を考えれば
そのまんま東が中途半端仲間として
石丸伸二にシンパシーを感じるのは別に不思議ではないと思います。

さて、今回の都知事選で惨敗に終わった立憲共産党ですが、
泉健太は共産党と共闘しているわけではない
みたいな嘘をまた言っているようです。

立憲民主党は共産党との選挙協力を深めるために
共産党の二軍化を積極的に進めてきました。

このため共産党の政策をベースにしたとしか思えない
反火力、原発ゼロで再エネ一本足だの
夫婦別姓とクオータ制の実現だの
立憲主義を回復させるだのと言った
まともな日本人から見れば絶望的な内容になっています。

そして泉健太は党内に対してなんの指導力も持っていないため
党の綱領を少しでも現実的な内容に修正することはまったく出来ていません。

立憲民主党公式HPから
立憲民主党が国民との約束などと言っている内容の一部を引用します。

――
アベノミクスの成果は上がらず、国民の所得を削り、中間層を激減させたままでは、本当の意味で活力ある経済は再生しません。誰もが安心して暮らせる社会のビジョンを示さなければいけません。保育・教育、医療・介護の各分野の賃金を底上げします。女性に対する雇用・賃金差別をなくします。社会全体ですべての子どもの育ちを支援します。将来的な国民負担を議論することは必要ですが、直ちに、消費税率10%へ引き上げることはできません。実質賃金の上昇によって中間層を再生します。

また、地方の基幹産業である第1次産業を支え、食と地域の安心を守ります。

2. 1日も早く原発ゼロへ
原発ゼロを単なるスローガンとして語る次元はとうに過ぎています。原発ゼロは、未来に対する私たちの世代の責任です。再稼働は現状では認められません。原発の稼働がなくとも日本経済は成り立ちます。再生可能エネルギーや省エネ等の技術開発によって、もはや原発ゼロはリアリズムです。

東京電力福島第一原発事故の被害者に責任ある対応を取り、原発立地自治体への対策、使用済み核燃料の処理などに関する具体的なロードマップを示す原発ゼロ基本法を策定し、1日も早く原発ゼロを実現します。

――

こんな感じでまったく現実が見えていません。

アベノミクスによって失業率が下がり、
ようやくここにきてデフレ脱却ができそうな状態まで来ました。

ところがアベノミクスは完全に間違った政策だと非難し、
金融緩和を直ちにやめて利上げを行えと
国会内外で主張してきたのが立憲民主党です。
つまり立憲民主党の掲げる政策というのは
金融引き締め、円高デフレへの回帰路線以外の何者でもないでしょう。

「アベノミクスは間違っていたの!とにかく間違っているの!」
と反アベノミクスをいまだに主張し続けているのです。

民主党政権で円高デフレ、国内雇用の空洞化を極端に進めた事実があります。
立憲民主党とその支持者どもは悪夢の民主党政権の失敗を
「民主党政権は良いことをやっていた!」
と、過去を書き換える事に腐心してきました。

いまだにデタラメでろくな根拠もない主張をくり返しているままの立憲民主党が
まともな仕事をできる可能性はゼロです。

おっと、話が逸れましたがそれたついでにもうちょっと逸れておきます。

立憲民主党は日本共産党との共闘を深化させるために
党の基本政策に日本共産党の主張する政策をがっつり移入する形を取りました。

泉健太がいくら口頭で言い訳しようとも、
この基本路線部分はまったく修正されていないのです。

そして立憲共産党としての共闘路線も何年もずっと深化させてきた中で
いまさら引き返す事は無理でしょう。

泉健太としては共産党との共闘で票が逃げるから
共産党とは共闘しつづ「共産党とは共闘してませんよ!」と言っているだけです。

泉健太って立民代表になる前からそうでしたけど、
立民議員らしく一貫して口だけで行動や実績は伴いません。

ただし、共産党との共闘を否定したことを理由に
小沢一郎がさっそく泉健太を引きずり下ろそうと退陣要求を始めています。

以前も書いていますが、
泉健太は立民の代表選挙に勝つために小沢一郎に対して
幹事長ポストを約束して小沢一郎に票のとりまとめをして貰いました。

ですが泉健太は立民代表に決まった途端に
小沢一郎を嫌っている岡田克也や野田佳彦らに接触し、
彼らが「小沢に役職は与えない方が良い」と言っていたことを報じさせることで
小沢一郎に直接謝罪等をせずに小沢一郎との約束を反故にしました。

泉健太的には
「だって党の大先輩達が小沢は役職に就けちゃダメって言ってたんだもん」
という言い訳が立つようにしたつもりなんでしょう。

ただでさえ党内主流派(菅直人などの党内左派系)から疎まれているのに
小沢一郎に対して謝罪をして筋を通す事もしなかった泉健太は
この行為によって小沢一郎とその仲間達からも敬遠されるようになりました。

こうした経緯がありますから、
小沢一郎としては泉健太を引きずり下ろせる機会となれば
これを躊躇する理由が無いのだと思います。

泉健太の主張する「共産党と共闘はしていない」というのは
共産党と共闘している事実が広まることによって票が逃げる事を防止したい
というだけのものであり、
平気で嘘をついて仲間の小沢一郎すら騙した彼らしく
口だけのものでしかありません。

都知事選で連合が蓮舫を支持しなかったことについて
蓮舫陣営とその支持者達が連合批判を行っている事は
立憲民主党にとってはかなりマイナスになるでしょう。

ただでさえ連合の意向をガン無視して
共産党との共闘を続けてきたからこそ連合の票が逃げ続けてきたのに
今回の都知事選ではこれでもかというくらいに共産党主導の選挙態勢でした。

これで連合傘下の労組が票固めしてくれるはずがありません。

共産党との共闘は維持しつつ、
共闘していないと口だけで誤魔化して連合からも金と票が欲しい。
そんな考えでやってきたのが泉健太でしょう。

その路線がもう限界に来ているのだと思います。

ですが、泉健太には軌道修正をする指導力も、
自ら行動して修正していこうとする根性もありません。

今後も口だけで誤魔化し続けようとするでしょう。

なお、泉健太は
小沢一郎からの退陣要求に対して
「政権後退へ皆で力を合わせて向かっている最中だ。もめている暇はない」
などと言って椅子にしがみ付き続けることを選んでいます。

本人が椅子にしがみつき続ける事を選んでしまうあたり、
方向性が若干違うだけで菅直人と何も違わないと思います。
泉健太態勢になってさらに落ちた党勢を回復させるのは不可能じゃないでしょうか?

そうそう、立憲民主党と言えば、
立憲民主党の誇るヤバイ人、原口一博(衆議院佐賀県第一区)がこんなポストをしていました。


――
今やロシアが自由の砦のように思えるようになった。
 戦争屋が世界に戦争と搾取と嘘を広めるのに対して平和の創造者は、協働と共生、真実を説くからだ。

――

うちのブログでもコメント欄で
ロシアが一方的にウクライナに侵略戦争を行い
戦争犯罪などの国際法違反をくり返している事を
ロシアの平和のためだからと肯定している人がいるようです。

原口一博の妄想も立憲民主党は党として問題視しないようにしていて、
原口一博に限らずロシアの一方的な主張を垂れ流す立民議員がいてそのままです。
立憲民主党の誇る世襲議員の1人、亀井亜紀子も
「台湾有事の際は日本は台湾を見捨てること!」
などというふざけた主張をしていますが、
立憲民主党としては一切問題視していません。

――
亀井亜紀子(立憲民主党・衆議院議員)@kameiakikoweb
ウクライナ戦争はロシア対NATOの代理戦争。地理的に離れた米国がウクライナ軍を増強し、欧州に戦争を持ち込んだという恨み節も現地で出ている。ペロシ米下院議長の台湾訪問で米中間の緊張が高まれば、今度は日本が同じ状況になる。巻き込まれないポイントは、台湾有事で集団的自衛権を行使しないこと!

――

立憲民主党は旧社会党の後継政党として
中共を宗主と仰ぐ隣の半島の政党という姿勢を堅持しているのだと思います。

北朝鮮と非常に近い関係を持っている日本共産党との密着をより強めているのも
こうした基本姿勢の政党という事情があるのだろうと思います。

泉健太がいかに口だけで誤魔化そうとしても
立憲民主党の本質部分は民主党時代から変わっていません。

どう言い訳しても共産党の二軍状態は変わらない