実績無ぇ、公約無ぇ、実権握るは共産党

批判だけするけれど、批判されたら法的措置
おらこんな党いやだ。

おっと、冒頭から脱線しました。
まずは立憲民主党で長らく代表を務めていて
今でも党内では主流派閥の幹部として影響力を持っている
枝野幸男の記事から。

【消費税減税で財政パンク 立民・枝野氏】
 立憲民主党の枝野幸男前代表は25日、さいたま市内で講演し、「消費税を単純に減税したら日本の財政がパンクする」と述べた。立民は2021年の衆院選や22年の参院選で消費税率5%への時限的な引き下げを訴えたが、次期衆院選の公約原案に消費税減税は盛り込んでいない。

 枝野氏は円安が続く為替市場に触れ、「日本は放漫財政にはしませんと明確にしなければ、ハイパーインフレが起こりかねない。今減税するというのは絶対禁句だ」と強調した。
(2024/5/25 時事通信)

立憲民主党はこれまでも選挙の際に票を釣ろうと
減税を公約にしたりしてきました。

ですがこのとおり党内でも影響力の大きい枝野幸男はこのとおり減税反対派です。

ハイパーインフレとか・・・どこの藤巻ですかね?

立憲民主党の代表は泉健太ですが、
泉健太は彼自身の不義理な行動によって
立憲民主党内では全く影響力を持たない代表です。

以前も書きましたが、
彼は立憲民主党の党代表選挙に勝つために
小沢一郎に助力を求めました。

小沢一郎はこれに対して党幹事長ポストを要求。
泉健太はこのバーター取引で党代表選を勝ちました。

しかしながら小沢一郎を幹事長にさせたくないため、
党代表選挙に勝った泉健太は
小沢一郎を嫌っている野田佳彦や岡田克也らに接触し、
小沢一郎を幹事長にさせてはいけないという発言をさせて
これをメディアに報じさせ、
自身は小沢一郎に直接謝罪しにいくこともせず、
小沢一郎との約束を反故にしました。

泉健太的には
「だって党の大物達が小沢を幹事長にしちゃダメって言ってるから」

と言ったところでしょう。
社会人として失格です。

小沢一郎はこの泉健太の行いに激怒し関係を絶ちました。

泉健太は党の代表ではありますが、
党内においては主流派である
枝野等の党内極左系派閥と元々仲が悪く、
蓮舫や辻元の遊説先には枝野等同じ派閥の連中は集まりますが、
泉健太は呼ばないなどをくり返されています。

そこにさらに小沢一郎とその仲間達からは絶縁状態となり、
今の泉健太は岡田克也くらいしか頼れるところがありません。

ですので立憲民主党が選挙向けに公約を発表したところで、
党内主流派である枝野等の極左グループがこれに賛成してくれないと
全く実現できないどころか手を付けることすらできないでしょう。

立憲民主党は党内でろくに政策議論ができないという
民主党時代からの伝統が堅持されているため、
国会へ提出している法案ですら
基本的にごく一部の人間だけで決めて出している程度です。

先の政治資金パーティー全面禁止法案提出も
党内できちんとした議論を経たものではありませんでした。

民主党政権の時も2009年の民主党の政権公約集、
いわゆる09マニフェストについて、
悉く反故にした民主党政権でしたが、
これに対する有権者からの批判に対して党の幹部達は
「我々の知らないところで決められたものだ!」
と開き直りました。

たしかに小沢一郎らごく一部の人間と外資系広告代理店によって
「各層それぞれにお金をばらまくと公約すれば票が釣れる」
という事で作られたマニフェストでした。

だからと言って選挙に際して
「マニフェストは国民との約束です。
マニフェストに書いたことは命がけで実行します。
マニフェストに書かれていないことはやらないんです」
とまで言っていたことを無かったことにするのは論外だと思います。

なので立民の主張はそもそも全く信用できないのですが、
泉健太ら現在の執行部の主張はさらに信用できません。

ちなみに都知事選挙への出馬表明をした蓮舫は
国会議員を辞職せずしっかりボーナスが支給されるようですが、
出馬表明会見からは都知事選のためのパフォーマンスのみで
国会議員としての仕事はまったくしていないようです。

6月2日に有楽町イトシアの前で都知事選に備えた街頭演説会を行いましたが、
案の定応援演説は枝野幸男。

これまでの立憲民主党の国政選挙などと同じく
やはり泉健太らは排除して党内の左派系派閥で固めているようです。

それで蓮舫はこんなことを言っていたようです。

【蓮舫氏不敵な笑み「洗いがいある」8・5兆円東京都予算の「仕分け」に意欲】
立憲民主党の蓮舫参院議員(56)は2日、先月27日に東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明してから初めての街頭演説を大雨の中、JR有楽町駅前で行った。

民主党政権時代の事業仕分けを行政刷新相として担当し「必殺仕分け人」と呼ばれた経験をアピールしながら、東京都の一般会計予算だけで8・5兆円あることに触れ「8・5兆。洗いがいがあるんじゃないでしょうか」と不適な笑みを浮かべ、都政での事業仕分け「再来」に意欲をみせた。

蓮舫氏は「この間、行革に力を入れてきた。すべては次世代に負担を残したくないからだ」とした上で「当たり前のことをやってきた力を都知事として使っていただきたい」と訴えた。
~以下省略~
(2024/6/2 ニッカンスポーツ)

事業仕分け……。

20年も国会議員をやってきた蓮舫ですが、
成果らしい成果は全くなく、
彼女にとっては事業仕分けが
素晴らしく自分が輝いた実績ということなのかもしれません。

そもそも議会を通った予算を
後から自分とお友達だけで勝手に仕分ける事は
民主主義の手続上も大きな問題があります。

実際に民主党政権が行った事業仕分けも国会法違反を指摘され、
民主党は「閣議決定したので」という意味不明な言い訳で押し通ろうとしたものの
違法の指摘から逃れることができず
「事業仕分けはあくまでも意見の表明であって云々」
と、単に個人的な感想を言っただけという立て付けにして誤魔化しています。

予算に問題があるというのなら議会でこれを論理的に指摘し
きちんと合意形成をするのが筋です。

民主主義というのは手続こそが肝です。

議会で決定されたものを
あとから正当な手続を経ずに
勝手に変更してよいというのなら議会は必要ありません。

ちなみに都知事選への出馬表明会見のときに公約が全く無かった蓮舫は
こんなことを言い出しました。

【公約発表、小池氏と同時期に 蓮舫氏】
東京都知事選への立候補を表明した立憲民主党の蓮舫参院議員は1日、自身の公約発表の時期について「もし小池百合子都知事が手を挙げるなら、一緒の時期になる」と述べた。東京都内で記者団の質問に答えた。

「挑戦の思い湧いてくる」 蓮舫氏、都議会に出馬あいさつ―都知事選

 蓮舫氏は公約策定に向けて、樹木伐採を伴う再開発計画が問題となっている明治神宮外苑の視察や若者との意見交換を検討していることを明らかにした。小池都政に関しては、「子育て政策などは評価するところがいっぱいある」と語った。
(2024/6/1 時事通信)

「実現したい政策があって立候補しました」
普通はこの形であるべきでしょう。

ですが蓮舫は
「都知事に当選したいです!公約はこれから考えます!」
ということを堂々とやっています。

政治家としてまともな政策議論ができず、
批判しかしてこなかった中身の無かった蓮舫らしいやり口と言うしかありません。

それにしてもいまだ選挙公約を出さない事の言い訳として
「後出しじゃんけんの方が有利だから、小池百合子の発表にタイミングを合わせるため」
などと言ってしまうのは恥ずかしいと言うしかありません。

ちなみに蓮舫が出馬表明会見をした直後にやったのはこれです。

――
原田あきら(日本共産党都議会議員/杉並)@harada_akira
【都議会速報】
小池都知事、所信表明で出馬表明せず。
多くの報道陣は肩透かしとなった。
一方、蓮舫さんが都議会各会派訪問!
日本共産党都議団の総会室にもきましたが、ものすごい報道陣!ものすごい盛り上がりでした!!!

――

各会派への挨拶回りということらしいですが、
実質は立憲共産党の統一候補として出馬する蓮舫を
マスゴミとともに待ち構えて迎える日本共産党の都議達。

蓮舫が当選すると日本共産党が都政を牛耳ることになりそうです。

蓮舫が重要政策として掲げようとしている
明治神宮の再開発計画の見直しは
まさに日本共産党が阻止しようとしてきたものです。

ただし、明治神宮がその経営を支えるために
外苑の再開発を行うものであって
これは都の事業等ではありません。

都知事選出馬にあたって重要支持基盤となる共産党に配慮して
感情論に基づいて明治神宮という民間団体の事業を妨害する。
そんな政策を選挙公約に入れようとしている時点で
やはり蓮舫は政治についてよくわかっていない人なのでしょう。

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