この小説を読んだことがあるだろうか

つい先日この本を読んだ私は
この本を紹介してくれた人へ連絡した

これを読んでどう思ったのか気になったのだ。

彼は人道支援をする人で
いわゆる最前線で命を繋ぐヒトだ。



そしてこの物語はなんとも‘先進国らしい‘もの。
自殺や殺し屋など
まるで命を一つのものとして
なんだかこう、materialとして
扱っている。

駆け出しとはいえ医療職者の私は
この本を読んですぐ
苦しくなった。


あぁ、あまりに軽いなぁと。
もちろんポップに書いている部分はあるだろうし
フィクションということもわかっている

しかし今まで私が読んだ作者の作品とは違う。
命があっけなく奪われていく。
それを誰かが指図する場面も当たり前にある。
といったテイストの作品を

顔をしかめて読んでいる自分がいた。


死ぬその時まで生きることをやめなかったあの患者さんを
私は頭の中で思い出した。
より一層苦しくなった。




そして彼のコメントはこうだった。

「悩みとか自殺とか、考える状況や時間、
社会があって、暇なんだなと。
人殺しに関しては、
紛争とかそれしか選択肢がない人を見ていると
こういう物語りに出てくる人殺しは
オシャレだな、と。」






人は環境によって価値観が変っていくものだと思う。

もっと言うと人間の進化過程的にも
そうあるべきだとも思う。


置かれた環境
見てきた状況
触れ合った人々
いろんなもので人は変化していく


私もまた彼の言葉で
私の価値観スライムが
変形した。

見てきたものが人と違うと言うのは
面白い。

そう言う人は
出てくる言葉もまた面白い。
なんとも、言葉の使い方が素敵だなぁと思う

文字を打っては彼自身納得している感じがする
まだ直接会ったことはないのだが
勝手にそう思う。笑



看護師として
色んな最期に関わってきたのは
私個人の人生で深い学びになっている。
患者さんとの関わりは
これからも一層大事にしていきたい。