夜勤明けでハイになっております
Mikuです


芥川賞受賞作品は目に通しておきたくて
またまた本屋で購入してしまいました
「おいしいごはんが食べられますように」





私はこの作品に出てくる二谷にとても共感を覚えた
そしてとても魅力を感じた


どこかひん曲がっているが
世間一般的には
単純な人間として見られようとしている
でも自分の中にある複雑さを
実はどこかで主張しようとする感じ

一般的に言えばいわゆる
拗らせた人間だともおもう



そして芦川さんの透き通るような性格に
嫉妬さえ感じた

私も出来ることなら彼女のように生きてみたい
でもきっと三日で飽きる
三日でひん曲がる
とも思う笑




食事についても書きたい
私たちは基本的に3食の食事を食べて生きている
つまり起きている時間のうち三度も
基本的欲求のために選択を強いられる

「ああ、昨日も麺類だったな」
「糖質の取りすぎかな」
「旬の野菜には栄養素が多いっけ」
「これは美味しいけど体に悪いんだろうな…」

こんなことを1日のうち三度も考えている
つまり一瞬の「おいしい」に支配され時間を費やす
買い物へ行き、自炊し、食事を用意し、
数十分で食べ、片付ける
得られた感情は「おいしい」




この本でも語られているが
一つのサプリで全ての栄養素を網羅して
まるで嗜好品のように食事を楽しむのはどうだろうか
タバコやお酒のように
好きな人は美味しい物のために
お金も時間も費やせばいい
遠出をして「美味しい」を感じてこれば良い
そうでなければサプリのみで過ごせばいい

本当にそんな時代が来たらなとも思う




にしても私たちは
本当に人生に時間を使うべきものが何なのかわからないくせに
いろんなことに無駄や無意味に対して
何かしらの価値を見出す

結局のところ食事に関してもそうだ
食事に使う時間をサプリ一つに変換したとして
私たちが生み出せることなんていうのは意味のないことばかりだ

意味のない選択をして時間を費やし楽しむことが
人生の楽しさなのかもしれない



この本を読んでそんなネガティブで
不穏な気分になった笑

まぁ割と心地よかったりもする




そしてすごく思ったのが
どんなストーリーにも恋愛が引っ付いてくる
これ以上に無意味なものもないとも思う、
食事よりも意味をなさないのかもしれない
無意味というか無秩序
そんで極めて抽象的。


理性が働いていればしない行動をするのは
正直恥ずかしい行為だとも思う
人間は理性のある動物であると、聞いたし



そんな人間も動物だなと思わせるのが
恋愛なのかな

これもいわゆる嗜好品のなのだろう。




文字で感情を動かしてくれる本が好きだ
いろんな感情になるし
こうしてブログを書きたいという行動まで
促進させてくれる


たまにはこんな休日も悪くない