こんにちは!
Miku's BOOK File2
今日紹介する本は
「ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか〜新美南吉の小さな世界〜」です。
大学の図書館で色々本を探しているときにこの本に出会いました!
この本を選んだ理由は、授業でごんぎつねを教材に学習指導案を書いていて
指導案作りに参考になるのではないかとタイトルから気になったからです
ごんぎつねは小4で扱う教材で私も小学生の時に勉強しました!
皆さんはごんぎつねの内容覚えていますか??
私はごんぎつねの勉強をしていた時に小狐のごんは、自分の行いを反省して
兵十に罪滅ぼしや同じ一人ぼっちの立場から色々いい行いをしていたのに…
なぜ撃たれてしまったんだろう?と疑問でした。
この本を読んでその疑問は解決したように感じます
今回この本を読んでいてごんぎつねが取り上げられていて
印象に残ったところを紹介します!
狐の作家
ごんぎつねだけではなく、新美南吉の童話には「狐」が度々登場していて
この本の中ではごんぎつねだけではなく、新美南吉の狐が書かれている様々な童話が載っていて彼にとって狐が切り離せない存在であったことがうかがえました
童話の物語性はごんのキャラクター設定に
よるところが大きい
ごんぎつねという物語性はごんのキャラクターが大切であり、ただの狐というだけでなく「孤独な狐」であったり、「子供の狐」、「狐という動物」「人間と同じような感情を持つ」といったキャラクターが物語性を惹き立てているということを
この本から知ることができました
民間伝承としての「権狐」
皆さんは「キツネ」と聞いて思い浮かぶものはありますか?
私は油揚げ…は置いといて笑
「新しい靴を夜に下ろすとキツネに取られる」というのが思い浮かびました!
この本の中でも
狐という存在は村の民俗のなかでは「だます」「化かす」などの属性で語られることが多く『遠野物語』では狐は害獣として登場している。
だから
ごんも害獣とみなされてしまい兵十に撃ち殺されてしまった…
ということなんですね
「ごんぎつねはぐったり目をつぶったまま
頷きました」
このフレーズ覚えている人はいますか??
国語の授業ではこの文を読んでごんはどんな気持ちだったかというのを
学習者に発問したりします
でもこの文は三重吉の改変による文であって…
本来の作者新美南吉による文ではないんです!
本来の文では「ぐったりなったまま、うれしくなりました」と書かれています。
今回この本を読んでわかったことはこの文にはごんぎつねの喜びの感情が込められているというわけです!
こんなにはっきりこの文から感情がわかるとは知らなかったので驚きました。
今回この本を読んで、正直タイトルから選んだ本だったのでごんぎつねに関することだけを取り上げられていると思い込んでいました
しかし読み始めてみると新美南吉が今まで執筆してきた様々な童話が語られていて
色々な作品に触れることができてよかったです
また、今回読んでみて新しくわかったごんぎつねの内容についても
これからの国語の学習指導案作りに生かしていきたいと思います
また、新美南吉が語る本来の『権狐』を読み教科書に載っているものとどのように違うのか読み比べしてみたいと思います!
🦊内容紹介 〜BOOK 出版書誌データベースより〜🦊
若くして才能を発揮しながら、29歳で夭逝した童話作家・新美南吉。代表作「ごん狐」は、50年以上にわたって小学4年生の国語教科書に採用され、読み継がれているが、その今日的な視点については見過ごされてきた。
コミュニティが果たす役割、生態系の保護や自然との共生、民俗知の継承といった課題が見直されるなか、南吉の描く世界は、現代社会に多くの示唆を与えてくれる。
遺された童話群を柳田国男、宮本常一ら民俗学者が掘り起こしてきたフォークロアの世界と比較するなど、作品に潜む思想性を読みなおし、今の時代を生き抜くヒントを見出していく画期的な試み。
今回紹介した本はこちらです!
ごんぎつね・新美南吉に関するものはこちらです!
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