中2になる私の甥っ子の話を
挟みます。
甥っ子は私の父母にとって
初孫でした
義姉は仕事が忙しく
幼い頃は
ほぼ母が面倒を見ていました
なので
甥っ子も小さい頃から
おばあちゃんっ子でした
母は孫にも真剣に向き合ってくれる人でした
なので甥っ子も
ばあちゃんを信頼し、
学校で嫌な事があれば
ばあちゃんに話し、
時には口喧嘩したり
かと思えばすぐ仲直りしてたり…
私から見ても親子のような
信頼関係だったように思います
そんな甥っ子が5年生の時に
母は亡くなりました
甥っ子は
ずっとずっと母のそばを
離れませんでした
冷たくなった母の手を握ったり
冷たくなった足を
ずっとさすってあげていました
本来なら業者の方のみが
故人と2人になるそうなのですが
甥っ子が
お化粧の時も
着替えの時も
ずっと母から離れようとしないので
担当の方が
ぼくもやる?
と言ってくれ、
靴下を履かせたり
口紅をつけてあげたり
小5の甥っ子は
誰よりもずっと母のそばにいました
それは母は本当に嬉しかったと思います
そして
父が甥っ子に
葬儀の時
お別れの言葉を言ってみるか?と聞いた
甥っ子は迷わず
「うん」
と答えた
甥っ子は紙に
母との思い出や
母への思いを
書いていたようだ
そして
葬儀の当日…
祭壇に立った甥っ子は
手紙をポケットに入れたままでした
手紙は読まずに
ただただ自分の言葉で
じっと母の遺影を見つめ
自分の想いをぶつけた
それは
2人の絆の深さを感じる
光景、内容だった
私は涙が溢れました
甥っ子は
本当に素直に母に伝えたかったのだろう
ばあちゃん
ありがとう
楽しかったよ。と…
授業参観でも
率先して手を挙げるような子じゃない
人前で発表するような子じゃない
そんな甥っ子が
たくさんの人の前にも関わらず
ただ精一杯の気持ちをばあちゃんへ…
母が亡くなって2年4ヶ月経った今も
実家に来ると
必ず一番にばあちゃんの仏壇へ行くそうです
甥っ子の中で母は
ずっと生き続けています
私の娘達もまた
母の事が大好きです
私達子どもだけじゃなく
孫たちにも
深い愛情を注いでくれ
優しい心で包んでくれた
母に心から感謝しています