人生初のコロナ感染後、自分でも不思議なくらいメンタルが明るくなっていった(ような気がしました)。ちょうどその頃、図書館で借りた「世界でいちばん古くて大切なスピリチャルの教え」(エックハルト・トール著)を読んでいました。英語のタイトルが「Stillness Speaks(沈黙は語る)」。哲学的な本で、読みようによっては、何が書いてあるのかさっぱり分からないという感じ。本の表紙の帯には「本ではない本!」と書いてあります。沈黙は語るも反対の意味、本ではない本も反対言葉。

 

コロナダメージからやっと抜け出せそうな頃、身体がランナーズハイになっていた私は、夜になると脳がうるさくて眠れない…と、よく同僚に話していました。その眠れない時に呪文のように唱えていたのが、「考えて、考えない。考えないで、考える。」ということでした。まったく考えないで生きといくと、躓いてころんでしまう。でも、知性ばかりに頼って考えていると、面白味がない。直観を働かせて、それをキャッチしつつ、左脳で考える。直観は、時間をかけず一瞬、秒殺で働かせる。結局、以前のブログで書いた、左脳と右脳を一緒に働かせる、ということか…。夜眠る前に、頭の中をからっぽにして、何も考えないようにしたいのに、その1週間はずっとそんな感じで脳がうるさかった。

 

そして、暇があればエックハルト・トールの本を読むのですが、最初意味が全く頭に入ってこなかった時、”この方の本を読んでいると、頭がおかしくなりそう”と思いました。そうでなくても、寝る前に考えたくないのに、脳がざわざわしていて気が変になりそうだったから。それでも、図書館で借りていて返さないといけないので、暇を見つけては手に取りました。そのうちに、ちょっと分かるようになってきて、”あぁ、これって私が今考えている、悟りや人生の生き方、悟りをひらくためにはどうしたらいいのか…というようなことが書いてある本なんだなぁと思いました。その普通は言葉にできないようなこと(感性で感じてもらうようなこと)を言葉にしてあるところがすごい、と思いました。だから、本ではない本!なんですね。そのエックハルト・トールさんが書いてくれたようなことを、私も日々の生活の中で気づいたこと(書き留めておかないと、一瞬で忘れ去ってしまいますから)、特に右脳で感じたこと、そんな思考の断片の数々を言語化し、後で読んで思い出せるようにしておきたいと思いました。それががブログを書き始めた大きな目的の一つでもありました。

 

エックハルト・トールさんの本は読み方のコツがありそうです。これを言語化するのは難しいですが、何にせよ、自分が”楽しいな”と思ってできるかどうかは大きなポイントですね。私は連休もあったので、一応最後まで読み切りましたが、私の悪いところは1回読んで終わってしまうところ。本当は、もっと分かるまで何度も復習すればいいのですが、飽きちゃうんですね。善も悪も、正しいも正しくないも、何を選択しても、すべてオールOK。すべてを受け入れ、そして手放す。私のエゴは強固で、手放せないことがまだまだあります。できれば、エクハルト・トールさんの本、1冊は手元に置いておこうかな。これまでの気まぐれな私を卒業し、暇を見つけては繰り返し読んでみようか…、読んでいると自然と瞑想しているような、そんな気分になれそうです(^_^)