全日本空輸(ANA)は、パーソナルモニター付きの新シートを導入した国内線用のボーイング777-200型機(機体記号:JA715A)を公開した。16日から国内幹線に投入した。
プレミアムクラスには、仏SAFRAN製の電動リクライニングシートを導入した。国内線最上位クラスとして、シート全体の質感や色柄、ファブリックなどが、より重厚感のあるデザインになっている。国内線としては最大となる15.6インチのタッチパネル式パーソナルモニターを備えている。
普通席には、自動車用シートを手掛けるトヨタ紡織とANAが共同開発したシートを導入。2015年から国内線用ボーイング767-300型機に採用しているシートを改良し、快適性を向上させた。タッチパネル式パーソナルモニターは11.6インチで、国内線普通席としては最大だ。全席にPC用電源とUSBポートも備えている。
この新シートは、ボーイング777-200型機(8機)と同787-8型機(11機)を対象に、2022年度上期までに順次導入される。新仕様機では普通席の座席数を減らし、プレミアムクラスを増席する。ボーイング777-200型機はプレミアムクラス28席(現行21席)、普通席364席(同384席)、同787-8型機はプレミアムクラス28席(同12席)、普通席284席(同323席)となる。なお、国内線のパーソナルモニター付き機材は、2017年度から導入しているエアバスA321neoと合わせて計41機となる予定だ。
新仕様機は11月16日の東京/羽田発、福岡行きNH243便が初便となり、年内は東京/羽田〜大阪/伊丹・札幌/千歳線に投入される。