友人の子が就職活動中と聞いて思い出した。
私が高校生の頃、就職先は殆どが総連関係でした
朝鮮大学、総連、銀行、保険会社、出版社、商工会・・
学生の殆どがこの中から選びます。
高校３年の夏休みの前だったと思いますが各学校で「合宿」みたいに
２泊３日程度で行われた就職活動（？）
この合宿で朝から晩まで就職先を何処にするのか選択するのです。
缶詰状態の中で大学だったり、銀行だったり決めて行く学生達
その中で頭の良い子が居たが当然大学へ行くと思ってた。
しかし、本人は理由は語らず大学へは行かないと。
先生達はそのクラスの他の学生に何故行かないのか？
朝鮮大学へ行くように説得しろと言った。
言われるがままに、何故行かないのかと聞くが、私情だと言い理由は言わない。
当然、先生に報告するが納得してもらえず、大学に行くと言うまで説得しろと、
何時間かかっても夜中になっても続けろと・・
なるほど・・その為の合宿ですか・・
全員の学生が総連と関係してる企業に就職しろと・・
結局、この子は大学へ行くお金が無いと言いました。
仕方なく就職先を決めろと言われるが先生達の態度や
この状態に嫌気がさし、頑なに拒否！
合宿が終わっても就職先は決めず、
自分で日本企業への就職先を見つけ卒業しました。
この様に自ら就職先を見つける学生は一握りも居なかった
日本の大学へ行くにはもっと難しかった。
先生たちが許さなかったのは勿論でしたが、各種学校扱いなので卒業証明書は意味がない、
推薦状も無ければ予備校への紹介も無い、奨学金て何？そんな状態でした。
先生達にもそんな知識すらないので個人的に調べなければならなかった
大検のとり方や、奨学金の申請、予備校へ入学する為の書類など
全て朝鮮学校では無視状態の中で、必要書類を書いて頂くまで何度も朝鮮学校と交渉する事もあった
そして私の同級生から３人ほどが日本の大学へ進学しました。
当然ながら合格するまで何年もかかりましが。
私の旦那もその中の一人、自分で就職先を探しました。
同じような状況の中で選択を迫られ考えたあげく
「僕は総連で働きます！」と大嘘を付き、自分で就職先を決めてましたｗ
４月になり総連から「なぜ出勤しない！」と何度も電話があった
しかし、全て無視ｗ
お蔭様で旦那は世界的に有名な会社へ就職がきまり
決して総連や在日の世界では経験出来ない事や、社会人として恥ずかしくなく育てられ
自分の宝になった経験をしたと言ってます。
当時、日本の大学や企業に行く事が「悪」と思われてて
何をするのにも大きな壁だった
その中でも自分のやりたい事、行きたい道を見つけられた事は羨ましく思う。
当時の私にはそこまでして反発する意志もなければ、やりたい事も無かった
朝鮮人として日本企業へ就職する事の難しさも知ってましたし
目の前に働ける職場があっただけでもいいかと思ってました。
その就職先も結果的には嫌気がさし、辞めてしまいましたが後悔は全くない
むしろ内情がわかっただけでも良かったと思うｗ
今の朝鮮学校では大検をとり大学や専門学校へ行く子も多いと聞きます
総連や関係企業への就職先も減り少数しか就職出来ないほど縮小されたと聞きます。
私の時代とは「ぽんの少し」良い方向へ変わったなとホッとしてます。