ミコト:我にも父はあった…死の前後…父の魂(ソウル)であるその子が…そう言ったのだ。

ゴクウ:子どもに「お父さん」ナンて…驚きだね。それじゃ…多分…ずっと側にいたんだろうね。

ミコト:そうらしいな…気づかなかったがな…母親と離された悲しみを引き摺(ズ)ってだ。

ゴクウ:トラウマってヤツが…成長を止めたんだね…「ボク死んじゃうの」とか…言ったって…。

ミコト:あぁ…愛に飢えて…我と離れたくなくて…そう言ってせがんだんだ…な。

ゴクウ:気づいてもらいたくてお腹を痛くしたり…その子の悲しみがオジチャンを襲ったり…。

ミコト:あぁ…そうだったな…今は居るべき場所で…我の分身と共に暮らしている…らしい。

ゴクウ:信じるか信じないかは…だって…作家的真実かも…だけど…幸せならいいじゃない。