知らないことっていっぱいありますね。
私の身近な人が体調が悪く、現在病院に通院治療しています。
とても強い薬を投与しているので、吐き気も強く、高熱も続き。苦しんでいます。
その方は看護師。
だから、病気のことは私なんかよりエキスパートです。
この薬を使うことでどういう作用があるか、この先この病気がどのような展開になるのかは嫌となるほどしっているのです。
彼女はある事情で、だれもいない実家に帰ってきていて、一人でその病気と闘っています。家族と一緒に暮らせる状況となるにはもうしばらくかかりそうなのです。
先月から数回彼女のところに私も行っています。
以前彼女のところを訪ねた時、食べれないのでウイダーインゼリーやカロリーメイト、ゼリーなどでなんとかしていると話していたのですが、投与が長期間かかるので、どんどん痩せていきます。
今回彼女のところに行ってみると、彼女が自分のために食事を考えたり、工夫する努力をしていなかったため、(その余力もないのはよくわかりますが)その頑なさと衰弱ぶりに驚いてしまいました。
彼女は前回同様自分は食べれないのだから、自分のために食事を作る必要はないと頑なな態度を崩しませんでした。
私に気を使ってくれたのだと思います。
でもこのままではいけない!余計なお世話かも・・・と思いつつ、おかゆやホワイシチュー、野菜を使ったスープ、魚の煮つけなど少しづつ彼女の食べれそうな料理を作ったところ、彼女は自分が食べれることに驚き、その日から少しづつ食欲が回復してきて、翌日から一度に大量に食べることはできないのですが、何回も分けて食事ができるようになりました。
栄養補助食品ではお米や野菜など口からとる食事の栄養素は補えないものがあります。その価値に気付いたようです。
彼女は自分のために生きてこなかった。
自分のために食事を作ることなど考えてこなかったのだと思います。
そして彼女の生育環境が病人食を作る発想のないところであったため、介護食の意味と大切さを実感してこなかったのかもしれません。
病院で患者さんが介護食を食べているのを見ているであろうに、その大切さや意味を知らなかったのですね。
今、彼女は体調が落ち着いたときに自分の食べれるものおかゆなどを作って少しづつ食べているそうです。
彼女の戦いはまだまだ続きます。
自分のために生きる
自分の幸せのために繕うことなく本当の自分の気持ちをさらけだし、人や家族と向き合い、より良い時間を過ごしてもらえたらと願っています。