突然ですがこの男性
なんと刑務所5回の経歴の持ち主です。
2021年4月25日(日)千歳市「太陽の恵み」にてアールセルフストーリーオペラ「奇跡の軌跡」が開催されました。
主役のアールこと宿輪さんです。
この「セルフストーリーオペラ」とは、人生の物語に歌を交えて進行するライブです。
歌はマルチな経歴のAKIRAさんと宿輪さん。
AKIRAさんも
殺人以外はなんでもしたと言うけれど、留置所経験はあっても刑務所はないと。
宿輪さんは両親に捨てられ祖父母の元で暮らすも、
薬物依存になってしまい、警察につかまり刑務所へ入所します。
刑期満了で出所してもお金はない、することもない。仕事も続かない。
それであみだしたのは無銭飲食と万引き。
その万引きはなんと車椅子の障害者をよそおって。
車椅子にのると、背が低くなるので、見つかりにくい。膝掛けをしたら、盗んで隠しやすいし。見つかったら足が悪い人と同情してくれるから、だそうです。
なるほどです〜
ある日は薬物で潰れて寝ていると警察が来たので、
これで病院か留置所へ連れて行ってもらえると思ったら、つまみ出されてゴミ捨て場の前で捨てられたと。
薬依存で真面目に働くこともできず。
この漫画みたいな人生に、泣き笑ってしまったと・・
四国以外日本中放浪もして。
精神病院退院後に、施設ダルクに入って回復していきました。
ダルクは、薬物依存から回復する施設です。
今は薬物依存の更生施設NPO法人とかちダルクの理事長です。
同じように刑務所を出所しても行き場がなくて、
また犯罪に戻ってしまう受刑者を支援する立場におられます。
元日から刑務所まで迎えにも行かれたとか。
そう言って笑う瞳がとても優しくて愛にあふれていました。
迎える人がいるって、それも宿輪さんならどんなに心強いだろう。
人は人に傷ついても
人に癒されるのです。
経験者じゃないとなかなか痛みはわからないものです。
同じ痛みだからこそ共感できるし、支援もできるもの。
大変だった経験も宝となるのですね。
ライブが終わって宿輪さんと話しをしました。
「私の元夫はアルコール依存。
私にもっと思いやる気持ちがあったらと思う。」と話すと
「いや〜わからないですよ!」
そう思うんだけれど、その言葉が聞きたかったのですね。
私も弱いですね。。
その言葉がね、重くて、暖かくて、
涙がにじみます。
そうなんですよね。わからないのです。
経験者だから痛みがわかるものです。
だからこそ助けあえることができるのですよね。
あなたが乗り越えてきた経験もだれかの勇気になったり、
助けになるかもしれません。
宿輪さんのDVDも発売されています。
こちらは沢山の苦しむ人を救ったAKIRAさんの本
COTTON100% 私も持ってます。
CDも何枚も持ってます笑