「てれぽーてーしょん」 | ≪ ひつじになりたい さる ≫

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内容は ないよう・・・



ぼくが 高校生の 頃 ・・・

かなりの 「UFOオタク」だった ことも あり
ある 「UFO研究グループ」に 「所 属」して いた ・・・

そして その「グループ」には
「UFOを 呼んだり  宇宙人 と コンタクト したり している」
「K 氏」と いう 少し年上の 青年 が いて 
いつの間に か 親しく なっていた ・・・

※ (当時 その「K 氏」は 
 「宝 島」という 雑誌にも 「取 材」されたりしていて
 「オタクの間」では 結構「有名人」だった)



(*暗転)


そんな ある日 ・・・

ぼくは その「K 氏」と 二人で一緒に 
研究グループの 会合に行くことに なり ・・・

「K 氏」が ぼくの家 まで
「彼の運転する 車」で 迎えに 来て くれた ・・・

そして そこから ・・・

ぼくの
「一生忘れられない ドライブ」
が 始まった ・・・


(*暗転)


ぼくが 車に 乗せてもらって から 少し走ると 
「夕方の帰宅ラッシュ」に はまって しまい
「会合の時間」に 遅れそうに なって きた ・・・

その時 ・・・

「K 氏」が おもむろに 口を開き ・・・

「 これは 親しい人にしか 話していない けれど ・・・
実は ・・・
僕は 一日に一度だけ 
「テレポーテーション(瞬間移動)」が 使えるんだ ・・・ 
「これ」を 使うと 必ず 約束の時間に 間に合うんだよ ・・・ 」

と 言った ・・・

ぼくは 驚きで 声も 出なかった ・・・
そんな ぼくを 横目で チラッと 見ながら

さらに 「K 氏」は ・・・

「 今日は 「ま だ」一度も 「使ってない」から
今から 「テレポーテーション」するよ ! 」

・・・ って
もっと「衝撃的」な ことを 「平 然」と 言った ・・・

その 彼の「決 意」を きいた時 ・・・

「 これから 一体  ぼくらに 何が 起こるんだろう ??!! 」

と いう 
「不 安」と「恐 怖」と「期 待」と 「興 味」が
一気 に ぼくを 襲って きた ・・・

次の 瞬間 !!

「 ○○(K氏の本名) いきま~す ! 」

(*記憶が定かではないが ・・・ たぶん 「言った」と思う ・・・)

の 「掛け声」と 同時に
「K 氏」は

渋滞する 車と車の わずかな「隙 間」を
「縫うよう」

「猛スピード」

「ジグザグ」

車を「走らせ」始めた ・・・

「ジェットコースター」が「苦 手」な ぼくは ・・・

「あまりの 出来事」に 気を 失い かけた ・・・


※(「K 氏」によると ・・・
「テレポーテーション中」の 「僕たちの車」は
「他の人たち」には 「見えていない」 

・・・ との こと だった)


(*暗転)


間もなく して ・・・

(ぼくには 結構 「長 い」時間に 思えた が・・・) 

「無 事」

「テレポーテーション」

「おかげ」 


「ぼくたち」

(ギリギリ)「約束の時間」

「到 着」 
できた ・・・


車から 降りた とき ・・・

「なぜか」ぼくは 「ヘトヘト」に「疲れて」いた ・・・

それは きっと
「テレポーテーション」の「副作用」
だったのかも 知れない ・・・


車から 降り立った「K 氏」は
ぼくの 顔を見て

「誇らしげに」微笑んだ ・・・


(*暗転)


その 数年後 ・・・

「大阪の タクシー の 運転手さん」

「 時間がないので 「急いで」駅まで お願いします 」と 言った 時 ・・・

ぼくは ・・・

「人生 二度目」

「テレポーテーション」

「経 験」
した ・・・




(*暗転)



「あ れ」から 40年近く 「K 氏」には 会って いない が
彼は 今でも きっと ・・・

「あ の」「テレポーテーション」を使って
自由に「世界中」を
いや ・・・

「宇 宙」をも

「飛び回って」

いるの だろう ・・・




(*エンディング・テーマ(80日間世界一周) ~ 幕)