ぼく が まだ 幼少 の 頃 ・・・
京都に 住んでいた 事も あって
時々 伯母さんに 神社や お寺へ
連れて行ってもらう ことが あった ・・・
そんな ある日 ・・・
家の近くに ある
臨済宗 妙心寺派 の 「龍安寺」という
とても 「有 名」な お寺へ
弟も 一緒に 連れて行って もらった ・・・
「そ こ」 には
「石 庭」 と 呼ばれる
「白 砂」 と 「石」 だけで 「構 成」 された
大変 美しく 神秘的な
※①「枯山水」 の 「庭」 が あった ・・・
※①(池や流水を用いず、石と砂で山水の風景を表現する庭園形式)
ぼく と 弟 は しばらく の間
おとなしく 他の 参拝者たちと 一緒に
「そ の」「石 庭」を 眺めて いたが ・・・
だんだん と
庭一面の 「白 砂」に「描かれた」
「波 紋」の ような 模様が 気になりだし
体中が 「ウズウズ」し始めた ・・・
そして 時間と ともに
じぶんの 「理 性」が
コントロール できなくなって いくのを 感じた ・・・
その 時 だった !!
「天」 から
「さあ 行きなさい ・・・」
という 「声」 が して
無意識に 「そ こ」 へ 吸い込まれて 行った ・・・
弟にも 「同じ 声」 が 聴こえた らしく
弟も ほぼ 同時に 「そ こ」 へ 吸い込まれて いた ・・・
どれくらいの時間
二人が 「そ こ」 を 「走り回った」 か
「覚えては いない」 が
ぼくたちに とっては
「永遠の出来事」
だった ように 思える ・・・
・・・ その後
お寺の 住職さんに 平謝りしている 伯母の姿を見て
少し こころが 痛んだが ・・・
今から 思えば ・・・
ぼくと 弟は
「仏 教」で いうところの
※②「諸行無常」 の 「教 え」 を
「身をもって」 大人たちに
「示した」 のだと 思う ・・・
※②(世の中のいっさいの造られたものは常に変化し生滅して、
永久不変なものはないということ)
きっと 「あの時 の 声」 は
「お釈迦様」 だったの だろう ・・・
家に帰ってから ・・・
めったに 怒ったことのない 伯母に
「ちょびっと だけ」
怒られた けど ・・・