やっと感想です。
辻内智貴さん著
今年秋 映画公開です。
内容としては、かなり短いものでした。
高所窓硝子特殊清掃作業員
いわゆる、高層ビルの窓拭きの仕事。
その作業員の方の話でした。
この仕事を本職とせず、<夢>=音楽、小説、漫画等を追いつつ、
生活する為の術として働いています。
様々な人間がいる中、それぞれの個性がうまく書かれ、
共に喜び、ムカつき、泣き・・・という感じで、サラッと読み進められていきました。
でも、1ヶ所、心して読まないといけない部分があって、私はその勇気がなかなか出ず、
結局2日置いてしまったシーンがあります。
<落下>のシーンです。
本当に描写がうまく、頭の中で場面の1シーン1シーンが想像され、
背筋が凍っていく感じでした。
今思い出しても、怖い・・・
この本で教えてもらったのは、人間の生き方です。
1部の人間には<だらしない生き方>と思われようとも、
信念を持ち、自分より人を大切にし、正しく生きているならば、差し伸べてくれる手もあるということ。
平気で裏切ったりするような人には、助けようとする人もいないですよね。
そういうことを、改めて思うこととなった作品でした。
この短編が、どういう風に映画化されてるのか、楽しみです。
少し入ってきてる情報だと、バンドでコンテストに出てるようだし、
しほりちゃん演じる女の子も原作では登場しなかったし。
ロケは終わったようですね。
秋に答えが出ます。
楽しみに待ちたいと思います。
