宙組
東京建物Brillia HALL公演

ミュージカル・プレイ
『カルト・ワイン』




作・演出:栗田優香



21世紀初頭のニューヨーク
ヴィンテージワインの世界で
名を上げたヒスパニック系の男
カミロ・ブランコ
彼のワインコレクションは
誰もが欲しがり
高値で売買されるが
そのほとんどは偽造品だった
中米出身の貧しい一人の青年が
いかにして
ワイン界の貴公子となり
被害総額1億ドルの
偽造ワイン事件犯となったのかはてなマーク




昨年
宙組バウホール公演
「夢千鳥」で
演出家デビューした
栗田先生の二作目にして
初の東上作品


大正ロマンの
耽美な愛憎を描いた
デビュー作から一変
今作では
アメリカ社会の狂乱を
ハイテンションに表現


舞台装置は変わらず
演者が小道具を運んだり
動かしたりして
ノンストップで
舞台が進行していく

主人公のシエロ(カミロ)が
どのような事があって
アメリカに渡り
どうやって
ワインの貴公子とまで
呼ばれるようになったのか
様々な伏せんをはりつつ
わかりやすく
テンポよく進み
最後にきちんとまとめて
納得のTHE ENDビックリマーク

栗田先生のこだわりと
その手腕に脱帽!!グッド!






シエロ(カミロ)の
ずんちゃん(桜木みなとさん)

貧しいマフィア上がりの青年
どうしようもない悪でもなく
そうかといって
いい奴にもなりきれない
夢は何かと聞かれて
"夢を持つのが夢"と答えるしかない
複雑な若者像を
上手く演じてました

全編を通して
ほぼ出ずっぱり
しかもハイテンション!!
一公演で
どれほど体力使うの!?




フリオの
もえこちゃん(瑠風輝さん)

同じ境遇でありながら
シエロとは対照的に
まっとうに生きる好青年
スタイルの良さも際立って
目を引く存在感
2番手としての役割を
しっかり果たしてしました



アマンダの
春乃さくらさん

シエロとの絡みも少なく
ヒロインというほど
出番もなかったけれど
見た目もよかったし
通るきれいな声も好感



チャポの
あーちゃん(留依蒔世さん)

ここのところの
(ネバセイ、プロミセス)
女役から一転
男臭い雰囲気がナイスグッド!
本人もここぞと男役を
楽しそうに演じてる感があり
ダンスや衣装の着こなしもよく
つい目がいってしまった
男役として脂がのって
いい味出してました



その他では
まっぷーさん(松風輝さん)の
一幕でのフリオの父親役の
熱演に涙

秋奈るいさんの捜査官は
台詞が聞き取りやすく
小柄だけれど
存在感がありました




白ワインロゼワインシャンパン赤ワイン



フィナーレナンバーは
ジュリーの
「酒場でDABADA」


先日のゆりかさんコンサート
「勝手にしやがれ」に引き続き
なんとまたまたジュリーラブラブ



これはシエロが出所した後
酒場でダバダする
3人の姿って事ですよねはてなマーク


いや~栗田先生
センスも選曲もナイスですグッド!


でも
昭和のエンジェルとしては
どうせジュリーでいくなら
「あなたに今夜はワインをふりかけ」
も歌って欲しかったわ~音譜






何はともあれ
栗田先生の東京デビュー作

重くなりすぎず
ワインの様に心地よい後味の
娯楽作品を堪能しました合格シャンパン