ヒーローにならなくも良い

子どもたちが大好きな戦隊シリーズ
正義のヒーローが悪者をやっつける。

甥っ子も大好きで、
正義のヒーローになりきって、
姪っ子を悪者役にしてキックやパンチをしてた。

個人的には、まったく微笑ましくありません

正義（正しい）は、悪（間違っている方）をやっつけてもOK。
キックやパンチをしても許される。
だって、ヒーローだから(^▽^)/　　

↑ これ、よく考えたら怖いと思いませんか？
「叩いてもいい（許される）」と、思う第一歩ですよ。

なので、戦隊シリーズを見せないで！という話じゃなくて

正義　＝　叩いてもOK　　ではない！　

を、きちんと伝えてほしいなって思います。

何が言いたいかというと・・

ヒーローのいる話は、闘いにかって、何かを獲得して終わるけど、
勝利も、何も獲得しない、
何でもできるヒーローも、正義も悪もいない漫画の一つに
『ムーミン』とういうお話（漫画）があるんです。（知ってる？）

ムーミンの中に出てくるキャラクターって、

みんな妙に大人に感じません？

スナフキン、リトルミー、ノンノン、ニョロニョロ・・

みんな個性があって、自分らしい生き方をしていて、
否定しないし、干渉もしない。
どこか未熟なんだけど、自分を偽ったりせずに生きている。

違う個性同士で意見が食い違ったり、
片思いすることもあれば、なんだかウンザリすることもある。

だけど、ムーミンたちは、大事件が起きても大騒ぎすることもなく、
日常の普通の会話をして、
なんだか、いつのまにか終わってて、
なんとなく、最後はみんな幸せな空気に包まれる。

正義と悪
正しい、間違い
白黒つけないし、ジャッジもしない。

「ムーミン谷の冬」のなかに、こんな言葉があります。

ものごとってものは、みんな、とても曖昧なのよ。

まさにそのことが、私を安心させるんだけれどもね。

（講談社刊　山室静訳）

曖昧　
ハッキリさせない

私たちの中には、そんな「曖昧にする」という感覚があると思います。

それも良いよね