これは4年ほど前の話になりますが

友人が息子さんのことで悩んでいたので

いまは亡き住職のところへ一緒に相談に行きました。

 

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別の友人もお寺でお参りをするというので

お寺で合流をしました。

お参りが終わり、今からご住職と話をするというと

なぜか、彼女も同席をしたのです。

 

友人の息子さんの相談内容は重い内容で

すぐには解決しないような内容でした。

彼女は涙ながらにご住職に伝えていました。

 

別の日の同席をした彼女と会うことになり

たわいない話をしていた時に

「この間の息子さんの話、びっくりしたわ。

あの人にもあんな一面があったんやね。

いつもテキパキしてて悩みなんてない人かと思った。

人って見かけによらんね、大変やね」

 

その様子を見ていて

彼女が薄ら笑いを浮かべながら話していたので

ゾッとしました。

 

それから4年後、彼女に次々と

悪いことというのでしょうか、起こり始めした。

仕事での大きなミス、交通違反切符を切られ罰金。

資格試験の不合格。

家族関係の悪化。

 

彼女は疲弊しきっていましたが

私は特には声をかけませんでした。

 

人の不幸を笑えばいつか自分に返ってくる。

生きている間に必ず自分に返ってくる。

亡きご住職は

「人が苦しんでいる時こそ温かい気持ちを持つ」

そう教えていただきました。

そして、それは今も私の中で思い出す言葉に一つです。