父は先生に言われたことを私に伝えました。

 

「あの先生は教育学部の学生さんで

これから学校の先生になる先生だな。

いい先生になると思う。

パパは先生から言われたよ。

会社が忙しいから子どもに目をかけられない。

本を読んでいれば大人しいから

本を与えればいい。

そんなパパの価値観を壊してくれたよ、先生は。

本を読ませれば子どもでも

たくさんの知識が入り

善悪がわかるようになり

大人が面倒くさく言っていることもわかる。

お嬢さんはたくさんの知識を身につけ

大人の言動、行動を見ていて

自分が発言をしても子どもだからと片付けられるから言わない。

子どもの興味に少しでも反応して欲しかった。

そう先生は言っていた。

そして、そこに寄り添っていたら

彼女の可能性はいまより無限に広がっていた。

パパがその無限の可能性を奪ったと先生に言われた。

ごめん!わしは自分が忙しいから

お前がおとなしくしていることに甘えていたんだな。

逆に、先生はこうも言っていた。

よかったことは、お父さんの夢を押し付けなかったこと。

習い事でもなんでも、強制しなかったってこと。

パパ、お前ともっと話せばよかったな。

小学校の時から反抗的な態度の理由を聞けばよかったな。

わしはお前の何を見とったんやろうな。

お前は本当に可愛い、わしがお前からいろんなものを奪ったんかな。

わしは、あの先生に言われて

お前に謝ることしかできん、本当にごめんな。

お前の考えとること、興味のあること知りたい。

パパと少しずつでもいいから話、しんかな。

どうかな?」

 

父は涙でいっぱいになっていました。

 

思春期の私はいきなりこのような内容を言われても

すぐには答えられず、俯いて黙っていました。

 

父は

「パパは一方的に話をしているけど

言いたいことを聞くからいまでなくてもいい」

 

私は

「わかった、いまは話したくない」

 

それより、先生はなんでこんなことしたんだろうと思っていました。

 

 

この内容は真実ですが

私もブログに載せていて

自分の心が中学生の自分にフィードバックする瞬間があるので

すぐには続きが載せられないかもしれない。

涙が溢れてくる瞬間があるので、思い出すので

私がこれをブログに載せようと思ったのは

いま、学校に行けない子、そしてその親御さんのためでもあります。

必ず、どこかに糸口はあります。

こんな体験もあったと思える日が

迎えられることを心から祈っています。