給食の時間に学校を抜け出すことが
常習になっていた私は
祖母の家でご飯を食べて
いつも通り、学校へ戻りましたが
児童玄関から学校へ入ると先生が待っていました。
担任の先生ではなかったのですが
先生は私が通りの向こうから歩いてくる姿を見ていたそうです
先生は
「どこへ行っていたの?」
私は黙っていたのですが
「どこへ行っていたの?」
「おばあちゃんの家。」
「どうして、おばあちゃんの家へ行っていたの?」
「給食が嫌いで食べたくないから。」
「わかった、教室へ戻りなさい。」
そう言われて教室へ戻ったのですが
ウチへ帰ったら、父が
「おばあちゃんの家へ今から行くぞ!」
ものすごい形相で、私を車に乗せました。
『あ〜、バレちゃったんだ」
もう、車に乗っている間は心臓がバクバクとしていました。
冷たい汗も流れてきます。
「どうしよう、どうしよう」
頭の中でいろいろ考えるけどまとまらない。