きのうは久しぶりのほんこわでしたね
これは、名誉住職が生きてらっしゃる頃に
聞いた話なんですが
「夕方になると、このお寺にご縁があった
亡くなられた方が本堂に入って行きますよ。
毎日、誰かが本堂に入っていかれるのです。」
私は突然のお話だったのでご住職に
「毎日、同じ方が本堂に入っていくの?」
「いやいや、毎日同じ方がいらっしゃるわけではない。」
私は
「亡くなったお姉ちゃんも来てる?」
「おうおう、来られた来られた。」
私は
「何のために本堂に来るの?」
「それは、お参りにきとるんや。
信心深い方が来られとるね。
わしはみなさんが集まった頃にお経をあげるんや。
終わるとまた、すーっと帰って行かれる。」
その話は住職から初めて聞いたので
どう考えたらいいのかはわかりませんでしたが
霊力のあるお寺には
そういうこともあるのかもしれないと思いました。
そして、ひいおばあちゃんも
このお寺で霊力を磨いたんだと納得しました。
住職が手ぶり身振りで
「あちらの方からすーっと来て
すーっと本堂に入られるんや。」
その言葉が今でも、忘れられません。