不思議なことはお墓掃除が終わってから始まりました。
荒れ果てていたお墓掃除が終わり
お花をお供えして
ロウソクを灯しお線香に火をつけた時でした。
いきなり、お線香が風もないのに
勢いよく燃え始めたのです。
パチパチを音を立てて
その場にいた友人がびっくりして
「これ、お父さんなんじゃない?
キレイになって喜んでくれてるんじゃない?」
私も友人も呆然となりながら
お線香が燃えおわるまで見ていました。
それから、毎月お寺で供養をすることになり
お寺での供養も一年半が過ぎた6月のある日。
住職にお経をあげていただいていると
本堂の外に誰かが立っている気配がしたのです。
お経の途中だったのですが
気になって、振り返って外をみると
そこにはお坊さんが立っていました。
手を合わせ、ジッと本堂の方を見つめていました。
どこかで見たことのあるお坊さんだけど
思い出せない。
お経が上がっている間中
気になって気になって何度も振り返り
どこかで会ったような気がする
そんな思いが沸いてきて集中できなくなり
お経も終わり頃になり、いきなり思い出したのです。
私は
「あっ!」とその場で声をあげてしまいました。