写真を確認にしてからすぐに友人に電話をしました。
「やっぱり、このおばあちゃんだった。」
すると、友人は
「そうなんだ、やっぱりおばあちゃん、怒っているのかな。
それとも悲しんでいるのかな。」
私は
「何の話しをしているの?」
友人は
「この古民家は、おばあちゃんの家で
私も子どもの頃にここで過ごしていたの。
おばあちゃんが亡くなって
両親が売ってしまったの、私、それを知らなくて。」
「古民家を探している時に、偶然、不動産屋さんで
この家が借家になっているって知って
すぐに、この家を借りることにしたの。
もちろん、両親とは大ゲンカになってしまったけど。
だけど、そんなにこの家に思い入れがあるなら
相談すれば良かったねってことになって。」
「おばあちゃん、なにか言いたいんだね?
だから、わかる人のところへ出てきていたんだね。
私、今から実家へ行っておばあちゃんに謝ってくる。
そして、自分の思いを伝えてくる。
ごめんね、怖い思いさせて。」
友人は泣いていました。
その日を境に、おばあちゃんの夢は見なくなり
友人はその後、おばあちゃんの家を
将来、買い戻す方向で動いています。