白山さんのお膝元で生活している方は

本当に神様を身近に感じ、生活をしています。

 

私は彼女に、この地に生まれ

白山の神様方が彼女に何かを伝えているのでは?

そう思いました。

最初の事故、次の事故、そして病気。

 

石川県加賀一宮、白山比咩神社。

全国約三千社ある白山さんの総本宮です。

 

白山さんのおみくじはとても辛口で有名です。

私の友人たちは地元なので白山さんを大切にしていますが

おみくじはあまり引いたりしません。

ただ、節目節目にはご挨拶に行って背中を押してもらっている

そんな風に言っていました。

 

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私は彼女にこの数年間、

ご両親とおじいさまやおばあさまは

いつも通り、熱心にお参りされているようですが

足が遠のきましたか?とお聞きしました。

 

私の悪い予感は、白山さんから遠のいていること

そして彼女が言ったのは

「生まれた時から一緒にいて、みんな大切に思っている

特別なお祭りもある、少しくらい行けなくても何もないよ。

七五三、ランドセル、入学、卒業、就職、いつも一緒です。」

私は

「だからなんじゃない?

ちょっと、神様に甘え過ぎたんじゃない?」

彼女の顔が見る見る曇っていきました。

「やっぱり?何となくそんな気がしていた。

会社に行く時通り、帰りも通り

本当はいつも、あー、ちゃんと挨拶しなきゃ

そんなことがいつも頭をよぎっていた。

そして、事故や病気以外にも波に乗れないんだよね。

もう、彼氏もできないしさ・・・。」

私は

「じゃあ、お参りしてきたら?」

 

何日かして彼女から連絡があり

「お参り行ってきましたよ。

なんか、もっと早く行けばよかったかな。

何でも後回しはいけないよね。

子どもの頃のこととか思い出して

白山さんは私のもう一人の親なのかな?

そう思ったの、今度は両親と行ってくるね。」

 

その笑顔が私を後押ししました。

私もご縁があってお参りしています。

あの頃の私は言い訳ばかりを探していました。

忙しいからとか、今は気分が乗らないとか

次にしようとか、何かと言い訳ばかり、

そんな時に彼女の相談に乗ったりしているうちに

自分の方が後回しにしていると気づかされました。

 

神様でなくても身近な人から

教わる事もあると思えた出来事でした。