娘たちと夕飯をリビングで終わらせたときでした。
とのくんが2階に向かって、
すごい勢いで吠え始めました。
私は
「えっ、どうしたんかな?」
娘は
「ママ、どんな鈍感なん?
それとも気がつかないふりしとるん?」
「家の中でこんなこと、起こってるんよ。
人のこと見とる場合じゃないやろ?
ママ、しっかりして!!
今は自分の家やって!
動物は霊を感じるっていうやろ?
今、感じとるやん。
ねえ、ママ、しっかりしてって!」
私は
「うん。」と言い終えたか言い終えなかった時に
明らかに、2階に足音がする、そう思いました。
娘は
「これでも、わからんがん?
ママ、誰見とるんやって!今は家やろ!」
そうして、上のお姉ちゃんが
「ママ、いっつも2階の廊下に誰かおるんやって。
もう、2階では寝れんわ、今日から下で寝るし。」
その間も「とのくん」は吠え続けていました。
私は意を決定して、2階につながる廊下に行きました。
ものすごい、冷たい風が私を包みました。
もう、曖昧にはできない
名誉住職とカズさんに連絡をしなければならない事態。
その日は、眠れませんでした。
とのくんもそして、娘たちも同じ部屋で
身を寄せあって寝ることにしました。