それから、住職は
年配の男性の方を助けに行かれたそうです。
男性は足をくじかれていて歩くことが出来なくなっていました。
1ヶ月ほどして、その男性が再びお寺に来られたそうです。
手には杖を持っていたそうです。
「あの時は大変、お世話になりました。
山を舐めていたというか、自分の言動と行動が
皆さんにご迷惑をかけてしまい、申し訳ない。
この杖は、奥の院に行かれる方で必要な方に
使っていただきたいと思い、お持ちしました。」
そう、言って杖を置いて行かれたそうです。
住職は
「人の話や助言に耳を傾けなければ
体験という形で自分に返ってくる。
世の中の流れはそういう風に動いている。」
その言葉はとても心に響きました。