おじさんは

「その椅子に座って。

深呼吸をして、身体の力を抜いて。」

私は言われるままに、深呼吸をしました。

 

おじさんは

「いま、問題を抱えているね。

それから、お母さんとの確執があったね。

お母さんは赤いバラが好きだった。

なぜか、お母さんはあなたに冷たかった。」

私は

「そうです。」

おじさんは

「お母さんは冷たかったわけじゃない。

若くしてあなたを生んだから、子育てに苦労したんだ。

お母さんはあなたに愛情がなかったわけじゃないんだ。

どう育てたら良いか、ずっと葛藤していたんだ。

そして、あまりにも早くお母さんは亡くなってしまった。

お母さんは、あなたにごめんね、ごめんねって言っている。

お母さんの境遇は知っているのかな?」

私は

「知っています。」

おじさんは

「その境遇が、お母さんの人生に影響を与えたんだ。」

 

私はその後も、おじさんの話しを黙って聞いていました。

 

image

 

ご予約、お問い合わせはこちらからお願いします

友だち追加